こんにちは!ワーキングホリデーからの帰国された皆さま。あるいは帰国が近づいているあなた。海外での素晴らしい経験、いかがでしたか? きっとたくさんの思い出と共に、これからの人生に役立つ多くのことを学ばれたのだと思います。
一方で、帰国してからの「これからどうしよう?」という不安も、少なからずあるかもしれませんね。このブログは、そんなあなたのため。
帰国前後のちょっとした手続きから、各国のTax Return(確定申告)やスーパーアニュエーション(退職金制度)など、少し難しそうなことまで、一緒に丁寧に解説していきます。この情報が、あなたの新しいスタートを切るための一助となれば幸いです。
さあ、一緒に帰国後の手続きを整理していきましょう!!!
第4章: スーパーアニュエーション(退職金制度)の解説 ※オーストラリアの方
第1章: 帰国前にチェック!出国準備リスト
ワーキングホリデーからの帰国を控えている皆さん、出国前の準備は万全ですか? 忘れがちな重要なポイントを確認し、スムーズな帰国を実現しましょう。
□パスポートとビザの確認
- パスポートの有効期限を再確認しましょう。帰国日を含め、余裕を持った期間があることを確かめておいてください。
- 滞在国のビザが切れていないか、また帰国後の手続きに必要なビザや渡航履歴情報がある場合は、記録を取っておきましょう。
□荷物の整理と送付
- 不要な荷物は処分し、必要なものだけを梱包します。荷物が多い場合は、国際郵送サービスを利用しましょう。
- 送付する際は、関税や税金が発生しないように注意が必要です。荷物の内容と価値を正確に申告しましょう。商用ではなく自身の荷物であることを示すために、私用であることを示す、Used の表記などを忘れずに記載しましょう。海外へのお荷物の送り方 初心者ガイド | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)
国際郵便 | 日本郵便株式会社 (japanpost.jp)
□携帯やWi-fiの解約手続き
- 携帯電話とインターネットの契約解約は、余計な費用を避けるためにも重要です。帰国直前にあたふたしないで済むように、事前に段取りを確認しておきましょう。
これらの準備を事前に行うことで、帰国後の混乱を避け、新たなスタートを切るための余裕を持
つことができます。次の章では、日本での公的手続きについて詳しく見ていきましょう。
第2章: 日本での公的手続きの全体像
帰国後、日本での生活をスムーズに始めるためには、いくつかの公的手続きが必要です。ここでは、住民登録、国民健康保険、年金手続きの概要を簡潔に説明します。
□住民登録と住民票の取得
- 帰国後14日以内に、最寄りの市区町村役場で住民登録を行いましょう。
- 住民票の取得は、公的な身分証明書として、または各種手続きの際に必要になります。
- 必要書類はパスポートと、海外滞在を証明できる書類(例: ビザや滞在許可証)です。
□国民健康保険の加入
- 住民登録を行った後、国民健康保険に加入する必要があります。
- 加入手続きは住民登録と同時に行うことができ、保険料は収入に応じて決定されます。
- 保険証は病院での医療サービス利用時に必要となります。
□年金手続きの概要
- 国民年金への加入も忘れずに行いましょう。第1号被保険者として登録されます。
- 海外での滞在期間中の年金保険料の免除申請や、将来の受給額を下げない為には、過去の未納分の納付も検討しましょう。
- 年金手帳を紛失した場合は、再発行の手続きが必要です。
これらの手続きを行うことで、日本での生活基盤をしっかりと築くことができます。次の章では、Tax Return(確定申告)の手続きについて詳しく見ていきましょう。
第3章: Tax Return(確定申告)の手続き
ワーホリや留学中に就労をされていた方は、各国のルールやビザステータスに応じて、Tax Return (確定申告手続き)の対象となる場合があります。ここでは人気の渡航国である、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3国の手続きの違いをまとめ、簡単にご案内します。
-
□オーストラリアでのTax Return
- タックスファイルナンバー(TFN)の取得: オーストラリアで働く場合、TFNが必要です。入国後に取得しましょう。
- myGovアカウントの作成: オンラインでタックスリターンを申請するためには、myGovアカウントの作成が必要です。
- 必要書類の収集: Income Statementまたは、PAYG Payment Summaryなど、収入に関する書類を集めます。
- オンライン申請: myGovを通じてATO(※ Australian Tax Office) にアクセスし、指示に従って申請を行います。※国税局
- 申告期限: 通常、申告期限は毎年7月1日から10月31日までです。
□カナダでのTax Return
- Social Insurance Number(SIN)の確認: カナダでの収入がある場合、SINが必要です。
- CRAアカウントの設定: Canada Revenue Agency(CRA)のアカウントを設定し、情報を更新します。
- 必要書類の収集: T4 (源泉徴収票) やその他の収入を証明する書類を集めます。
- オンライン申請: CRAのウェブサイトまたは認定ソフトウェアを使用して申請を行います。
- 申告期限: 申告期限は通常毎年4月30日です。
□ニュージーランドでのTax Return
- IRD番号の確認: Inland Revenue Department(IRD)番号が必要です。
- 自動化されたTax Return: 2019年以降、Tax Returnは自動化されており、特別な申請をする必要はありません。
- 銀行口座情報の更新: 返金を受け取るためには、正しい銀行口座情報をIRDに登録しておく必要があります。
- 帰国時の手続き: 帰国する場合は、IRDに連絡して税務状況を確認し、必要に応じて手続きを行います。
これらの手順は各国の税務システムや規定に基づいており、変更がある可能性もありますので、最新の情報は各国の税務局の公式ウェブサイトで確認してください。
また、具体的な手続きについては専門家に相談することをお勧めします。※ワーホリ協会では手続きについてのサポートは行っておりません。
第4章: スーパーアニュエーション(退職金制度)の解説 ※オーストラリアの方
スーパーアニュエーション(スーパー)は、オーストラリアの「退職年金」制度です。ワーキングホリデーを利用してオーストラリアに滞在している方や既に帰国された方も、スーパーアニュエーションについて理解しておくことが重要です。
以下はスーパーアニュエーションの手続きに必要なポイントです。
- スーパーアニュエーションのアカウントを開設
- 雇用者がスーパーアニュエーションファンドに税引き前給与額の9.5%を積み立てる義務があります。
- 雇用の際にどのファンドに積み立てるか確認し、銀行にスーパーアニュエーション用の口座を作成しておきましょう。
- 自分の加入したスーパーアニュエーション・アカウントを会社に伝える
- 雇用主に自分が加入したスーパーアニュエーションの詳細を伝えておくことが重要です。
- 完全出国時に返金申請をする
- 帰国後、スーパーアニュエーションの返金申請を行います。
- オンラインで申請することができますが、郵送でも可能です。オンライン申請がおすすめです。
具体的な手続き方法は以下の通りです。
- DASPのサイトにアクセス:
- DASPのサイトにアクセスします。
- 必要事項を記入:
- 個人情報、メールアドレス、パスポートの写真ページのコピー、オーストラリアTax File Number、スーパーアニュエーション積み立て口座情報(ABNを含む)を入力します。
- Submitを押して完了:
- 全ての情報を入力したら、指定したメールアドレスに確認のメールが届きます。
スーパーアニュエーションの受取額は、働いていた期間の収入により異なりますが、1ヶ月の収入の9.5%がスーパーアニュエーションに積み立てられているため、その積立額から税金を差し引いた額が返金額となります。
スーパーアニュエーションの返金は、通常指定した住所に小切手が送られてきます。換金には手数料がかかるため、注意しましょう。帰国後でも申請が可能です。
スーパーアニュエーションの手続きはオンラインで簡単に行えますが、エージェントに頼むこともできます。※ワーホリ協会では手続きについてのサポートは行っておりません。
第5章: 銀行口座と税金の管理
帰国に際して、海外の銀行口座をクローズすることは、財務上のリスクを避け、税金の問題を簡素化するためにとても重要です。以下にはその手順を簡単にご紹介します+。
□銀行口座のクローズ
- 銀行との事前相談: 帰国前に、現地の銀行口座をどのようにクローズするかを銀行と相談しましょう。
- 残高の確認と送金: 口座の残高を確認し、必要ならば日本の銀行口座へ送金してください。
- 口座クローズの手続き: 銀行に提出する必要がある書類を準備し、口座のクローズ手続きを行ってください。
海外の銀行口座をクローズする際には、特に為替レートの変動や送金手数料に注意し、最も効率的な方法を選択してください。また、口座をクローズする前には、すべての定期支払いがキャンセルされていることを確認し、予期せぬ引き落としによる手数料やペナルティを避けましょう。
帰国後の税金の管理については、日本の税制に適切に対応するため、税務署や税理士と密接に連携することが重要です。
第6章: 帰国後に向けた就活準備
帰国後の就活準備について、以下のポイントについて渡航中から準備を進めることで、帰国後の就職を有利に進めることができます。
□自己分析とやりたいことの言語化
自己分析を行い、自分のスキル、価値観、興味を明確にしましょう。どのような仕事に興味があるのか、どの分野で活躍したいのかを言語化することで、就活の方向性を明確し、効果的に進めることができます。ワーホリ協会でも、セミナーとして、自己分析ワークショップを提供しています。
・自己分析ワークショップ『本当にやりたいこと』を見つけよう!
>>ご予約はこちら
□キャリアカウンセリングの活用
キャリアカウンセリングは、個人のキャリア選択を支援するための面談です。自己理解を深めながら次に進むべきキャリアを決めるために利用できます。また、人生全般の悩みも相談に乗ってもらうことで、前向きに新しいキャリアを選択することが可能です。
帰国前でも、オンラインでの求人応募や面接が可能な企業も増えています。時間差を考慮しながら、積極的にオンライン面接の機会を探しましょう。
帰国後すぐに行動に移せるよう、具体的なアクションプランを立てておくことが重要です。どの企業に応募し、どのようにアプローチするかを、キャリアカウンセラーに相談し計画しておきましょう。
★カウンセリングの直接予約はこちら:https://forms.gle/k3Tsk8pRcCXTTsJy7
□履歴書・職務経歴書の作成
協会のキャリアカウンセリングでは、履歴書・職務経歴書の添削も行っています。留学経験やこれまでの就労経験を振り返り、出来る事・苦手な事を、分かりやすく言語化すること。
そしてそれらを取捨選択の上、職務経歴や自己PRとしてまとめることは非常に根気のいる作業ですから、お困りの際にはお気軽にご相談ください。
第7章: まとめとチェックリスト
〖◎ Check List 〗
✅パスポートとビザの確認
✅荷物の整理と送付
✅携帯やWi-fiの解約手続き
✅住民登録と住民票の取得
✅国民健康保険の加入
✅年金手続きの概要
✅各国のTax Return& Superannuation [Australiaのみ]
✅銀行口座のクローズ
✅履歴書・職務経歴書の作成
✅自己分析とやりたいことの言語化 ↓↓
✅キャリアカウンセリングの活用 ↓↓
〖◎ お勧めのサービス〗
・自己分析ワークショップ『本当にやりたいこと』を見つけよう!:>>ご予約はこちら
・ワーホリ協会のキャリアカウンセリング:
★カウンセリングの直接予約はこちら:https://forms.gle/k3Tsk8pRcCXTTsJy7
=======
関連記事はこちら:
【渡航中や帰国後の不安にしっかり対応】ワーホリ協会のキャリアサポートをご紹介します!
【海外経験を経た先のキャリア】ワーホリ帰国後に人気のお仕事9選!