留学・ワーホリで100%陥る『カルチャーショック』の仕組みと対処~帰国後編~

ワーホリ・留学で初めて長い海外生活を送るみなさんが現地で直面するのが、日本との文化の違いからくる《カルチャーショック》

前回、留学・ワーホリで100%陥る『カルチャーショック』の仕組みと対処~渡航中編~にて、海外生活中の注意点をみていきました。

 

そして今回は、帰国後編。そう、よく聞く《逆カルチャーショック》というものです。

現地の文化に頑張って適応しようと海外生活を送っていた結果、帰国直前になって「帰りたくない」と感じたり、日本に帰国したときに「え、日本ってこんなんだった・・・?逆にショック」という心理になったりすることがよく見受けられます。

 

今回は、カルチャーショックの帰国後編として、その仕組みを紐解いていきたいと思います。

 

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<目次>

・”逆”カルチャーショックとは?

・【5】アンビバレント期:久しぶりの日本楽しみ!でももっと海外にもいたい・・

・【6】帰国ショック期:え、日本ってこんなんだったん・・・

・【7】再社会化期:同化・疎外・変革の3パターン

・逆カルチャーショックを和らげる対処法


”逆”カルチャーショックとは?

逆カルチャーショックとは、海外生活を終えて自分の慣れ親しんだ環境(母国)に戻ってきた人が経験する、自分が元居た文化への再適応に伴って感じてしまう、戸惑いや驚きのこと。

もちろんコミュニケーションのやり方の違いもそうですし、都市開発や店舗入れ替えなどにより知っていたはずの場所が変化していることへの驚き、慣れ親しんだ人たちとの関係の変化など、さまざまなことに対して違和感を感じることがあります。

 

また、元居た環境に変わりがなくとも、新しい価値観を身に着けるなどであなた自身が変化していることでも、逆カルチャーショックというのは発生します。

慣れ親しんだ環境に戻ってきたにもかかわらず、どこかもやっとするような、噛み合っていないような、そんな状態が逆カルチャーショックです。

 

プレゼンテーション1

 

ここからは、帰国直前から帰国後の心理変化・段階をみていきましょう!

 

【5】アンビバレント期:久しぶりの日本楽しみ!でももっと海外にもいたい・・

帰国が近づく中、家族や友達の待つ元居たふるさとに戻る安堵感と、海外生活を終える名残惜しさなどの、相反する感情が入り混じる時期。

留学・ワーホリ中にした経験や海外の文化について、「帰ったらみんなに話そう!」「久しぶりに会うの楽しみ!」と心待ちにしながらも、「もうちょっとここにいたいな・・・」と寂しさを感じる方が多いタイミングです。

 

【6】帰国ショック期:え、日本ってこんなんだったん・・・

日本への帰国後、予想外の衝撃に直面する時期。いわゆる、”逆カルチャーショック”といわれ、自分がいない間に元の環境が変化していたこと、また環境はそのままでも自分自身が変化したことにより引き起こされる心理事象です。

また中には、自分が海外で送ってきた「すばらしい異文化生活」について、思ったよりも周囲が無関心であることに対して失望する人も。

「自分の居心地良い場所って、どこだっけ・・」と、アイデンティティが揺さぶられるような予想外の衝撃となり、人によっては海外で感じたカルチャーショックよりも大きな衝撃にもなりえます

 

【7】再社会化期:同化・疎外・変革の3パターン

帰国後、もとの環境にて生活を送る上での「再社会化」。この時期には、人によって下の3パターンの行動がみられるとされています。

(A)同化:

留学・ワーホリ中に身についた新しい考えやコミュニケーションの仕方などは心の片隅にしまって、渡航前の自分や生活に戻っていく

(B)疎外:

元々自分がいた、疑いもなく所属していたはずの社会になじむことができず、ことあるごとに「現地ではこうだったのになあ」「海外で生きていきたいな~」などと、海外に居場所を求める

(C)変革:

日本と海外、それぞれの文化の良いところを上手く融合させながら、日本での生活を豊
かなものにしていく。そして物事を柔軟な考え方で受け止め、状況や相手に応じて臨機応変に、思慮深く行動するようになる

 

3つのうちどれが良い・悪いということではなく、人によって行動パターンに違いがあったり、複数のパターンを交互に経験しながら徐々に再適応していくということですね。

 

逆カルチャーショックを和らげる対処法

留学・ワーホリがはじまった当初と同じように、「帰国後の逆カルチャーショックも誰でも経験しうるものだ」と頭に入れながら、それを和らげる対処法を知っておくといいでしょう。

(1)悔いなく終えよう!帰国の数ヶ月前から計画を立てる

日本に本帰国する前に、現地でやりたいことはやっておけるように計画を練り、実行していくべし!現地でお世話になった人、好きだった場所、行きたかった場所、達成したかった目標、全てやり終えましょう。

「もう少しで、自分の物語の章がひとつ閉じるんだ」そんな思いで過ごすことで、気持ちの切り替えがしやすくなりますよ。

(2)逆カルチャーショックを予測する

留学・ワーホリで海外にいったみなさんは、きっと渡航前に「日本と違うところが多々あるんだろうな」とある程度予測・覚悟をして出発しますよね。

それと同じように、帰国する時にも、「今までと違う環境が待ってるかもしれない」と心の準備をしておくことが重要です。逆カルチャーショックが起こることを前提にしておけば、自分自身や友達、家族、日本という国の文化・慣習に対して、現実的な期待値を持つことができ、ショックを和らげることができるでしょう。

また、同じように逆カルチャーショックを経験した人がいるのなら、その人たちと気持ちを共有する機会を設けることも大きな支えとなるはず。現地で一緒にいた日本人の友達と日本で再会する喜びは、私自身も経験しています(*‘ω‘ *)

(3)自分を責めない

逆カルチャーショックは誰にでも起こる、とても自然な現象です。再適応に悩んでしまった時には、あなた自身にその原因があるわけではありませんので、自分を責める必要はありませんよ!

元居た環境でも、そこに再び慣れるためには、思ったよりも時間が必要です。そしてそれには、同じ境遇を誰かと共有したり、自分のペースで進めていこうという心構えも大切です。

無理に新しい生活への適応を急ぐ必要はありませんので、海外に思いを馳せながらでも、自分の居心地良い場所を、自ら求め、つくっていきましょう。

 

仕組みを知ることで、気持ちのコントロールはしやすくなる!

留学・ワーホリ中の気持ちの落ち込みは誰もが経験するもので、個人に問題があるわけではないこと。またカルチャー・ショックは一時的なもので、これまでも多くの人が克服してきたものであること。

カルチャーショック、そして逆カルチャーショックについても、その仕組みや心理変化を知っておくことで、気持ちのコントロールは格段にしやすくなります。

ぜひ皆さんも、渡航前・渡航中・帰国後の心構えとして、参考になさってくださいね。

 


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Hannah

 

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この記事の内容は 2021年07月05日 (月) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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タグ : hannah, カルチャーショック, 帰国, 異文化理解, 逆カルチャーショック

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