ワーホリ後の就職先として、とても人気のある「IT業界」。IT業界の需要は世界的に非常に高い状況が続いています。
AI等の技術の進化とデジタル化の進展に伴い、IT人材の需要は今後もさらに増加することが予想されます。
自分にはなかなか挑戦が難しいかな…と思う方もいるかもしれませんが、多くの企業が未経験者でも挑戦できる環境を整えています。
実際、新しい人材を育成するためのプログラムやトレーニングを提供しており、未経験者が成功するための道を開いています。具体的にIT業界の魅力をみていきましょう。
<目次>
世界的に高いIT業界の需要
世界的に需要があり人気が高いIT業界。昨今デジタル化が急速に進み、ビックデータとAI等の技術はあらゆる分野で革新をもたらしています。
各企業はコスト効率や業務拡張を求めて多くの作業をクラウドサービスに頼っていますし、今では当たり前に利用しているスマートフォンでも日々新しいアプリケーションやサービスの開発が進められており、こういったエンジニアの需要なども大変高くなっています。
ただ、一言にIT業界といっても職種は様々あります。今回は、その一部をご紹介します。
1. ソフトウェア開発者
- 仕事内容:アプリケーションやシステムソフトウェアの設計、開発、テスト。
- スキル:プログラミング言語(例:Java, Python, C++)、バージョン管理システム(例:Git)、ソフトウェア開発フレームワーク。
2. ウェブ開発者
- 仕事内容:ウェブサイトやウェブアプリケーションの設計、開発、保守。
- スキル:HTML, CSS, JavaScript、フロントエンドフレームワーク(例:React, Angular)、バックエンド技術(例:Node.js, Django)。
3. データサイエンティスト
- 仕事内容:データの分析、モデルの構築、インサイトの提供。
- スキル:プログラミング言語(例:Python, R)、データ分析ツール(例:Pandas, NumPy)、機械学習ライブラリ(例:scikit-learn, TensorFlow)。
4. システムアナリスト
- 仕事内容:ビジネス要件の分析、システムの設計、ITソリューションの提案。
- スキル:要件分析、データモデリング、プロジェクト管理、UML(統一モデリング言語)。
5. ネットワークエンジニア
- 仕事内容:ネットワークの設計、実装、保守。
- スキル:ネットワークプロトコル、ルーティングとスイッチング、セキュリティ対策、クラウドネットワーク(例:AWS, Azure)。
6. システム管理者
- 仕事内容:サーバーやネットワークの管理、システムの監視、トラブルシューティング。
- スキル:オペレーティングシステム(例:Linux, Windows Server)、仮想化技術(例:VMware, Hyper-V)、スクリプト言語(例:Bash, PowerShell)。
7. サイバーセキュリティエキスパート
- 仕事内容:ネットワークやシステムのセキュリティ対策、リスク評価、セキュリティインシデントの対応。
- スキル:セキュリティプロトコル、脆弱性評価ツール(例:Nessus)、暗号化技術、セキュリティ標準(例:ISO 27001)。
8. クラウドエンジニア
- 仕事内容:クラウドインフラの設計、実装、管理。
- スキル:クラウドプラットフォーム(例:AWS, Google Cloud, Azure)、インフラストラクチャー・アズ・コード(例:Terraform, CloudFormation)、コンテナ技術(例:Docker, Kubernetes)。
9. データベース管理者
- 仕事内容:データベースの設計、実装、保守、パフォーマンスチューニング。
- スキル:SQL、データベース管理システム(例:MySQL, PostgreSQL, Oracle)、バックアップとリカバリ。
10. プロジェクトマネージャー
- 仕事内容:ITプロジェクトの計画、実行、監視、閉鎖。
- スキル:プロジェクト管理手法(例:アジャイル、ウォーターフォール)、プロジェクト管理ツール(例:JIRA, Trello)、リーダーシップ。
11. UX/UIデザイナー
- 仕事内容:ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上、ユーザーインターフェース(UI)のデザイン。
- スキル:デザインツール(例:Adobe XD, Sketch, Figma)、ユーザビリティテスト、プロトタイピング。
12. ITサポートスペシャリスト
- 仕事内容:技術サポート、トラブルシューティング、ユーザーサポート。
- スキル:問題解決、カスタマーサービス、基本的なハードウェアとソフトウェアの知識。
どの職種でも基本的なIT関連の知識は必要となりますが、業界に入るために学べる学校やコースは豊富にあり、また企業先の研修やトレーニングでも学ぶことができます。
特にソフトウェア開発、データ分析、サイバーセキュリティ、クラウドサービスなどの分野での需要が高まっており、日本では若い人口が減っている中で、IT技術に頼る場面はこれからどんどん増えていくでしょう。
ワーホリ経験を活かせる働き方
IT業界への転職にワーホリで培った経験は活かせるのでしょうか。今回はワーホリ経験を活かせるポイントをいくつかご紹介します。
1. 国際経験と文化理解
ワーホリ経験により、異なる文化やビジネス慣習に対する理解が深まり、国際的な視野を持つことができます。これは、海外とのやり取りが多かったり、世界に拠点を多く持つIT企業において、グローバルプロジェクトを進める際などにも非常にメリットになります。
2. 言語力の向上
ワーホリ中に海外での生活や仕事を経験することで、実践的な語学力が向上します。特にIT業界では、コードや文献、ドキュメントなども英語で作成しなければならなかったり、書かれていることが多いため、特に英語力が高い人は大きくアドバンテージになります。
3. 問題解決能力
ワーホリでは海外での新しい環境での生活、仕事を通じて、ビジネスリテラシー(柔軟な思考や問題解決能力)が向上します。これは、IT業界でのトラブルシューティングやプロジェクト管理に非常に役立ちます。
4. 自主性と適応力
ワーホリでは、生活をスタートするために必要な諸手続きを自ら行い、自力で仕事を見つけ、海外での生活環境を整える必要があります。
こういった経験は、自主性や自己管理能力が強化されますし、慣れない環境に柔軟に対応する適応力も求められます。IT業界は技術の進歩が非常に早いため、常に同じ場所や環境にいることはできず、世界の流れを読みながら変化に対応できる能力は重要です。
5. 経験の多様性
ワーホリ中は、日本で培ったきた能力や業務を活かす仕事に就く方もいるとは思いますが、これまでとは全く異なる職種を経験する人も多くいます。
こういった様々な経験をすることで、多角的な視点やスキルを身につけることができます。これにより、IT業界での多様な課題に対処する能力が高まります。
未経験でIT業界へ転職した人の声
実際にワーホリ協会の帰国者の方で未経験からIT業界へ転職された方もいらっしゃいます。
どうしてIT業界に転職されたのか、どのような経緯で内定を獲得されたのか、いただいた体験談の一部抜粋してご紹介いたします。
先輩の声①:Aさん
前職では保健師として活躍をされていたAさん。
オーストラリアへご渡航後、最初からIT業界への転職を考えていたわけではないけれど、オーストラリアで培った英語力やコミュニケーション力を活かせるお仕事の可能性の一つとしてIT業界が候補に。
調べていくうちに、自分自身が数字に強いこと、働き方が自分に合いそうということであったり、目指すべき方向性がIT業界で見えてきたので本格的に就職活動を開始し、見事4ヶ月弱で内定を獲得されました。
特別な資格やIT業界での経験を持っていたわけではないですが、自己分析と経験の棚卸を徹底した結果、IT業界という候補が自分の中で明確化され、適性と意欲をしっかりアピールされたため内定に繋がった例ですね。
先輩の声②:Bさん
元々3ヶ月Web制作を学んだ経験があったBさん。しかし、その後は営業や事務のオフィスワーク数年されておりました。
その後、改めてキャリアチェンジを目指してオーストラリアでのワーホリを決意。英語の資格取得などを目標とし、帰国後は再度IT業界への転職を渡航中にしっかり目標として定められました。
オーストラリア滞在中から転職活動をスタートされ、将来完全リモートでも働けることを目標に培った英語力と過去学んだWeb制作のスキルを武器に、無事内定を獲得されました。
学歴も理系というわけではなかったものの、これまで得た経験を全てつなぎ合わせてIT業界への転職を成功された例となります。
転職を成功させるためにできること
IT業界への転職を成功させるためには、まずその業界についての理解を深めることが不可欠です。
先に述べたように、IT業界といっても職種は様々です。どのような分野で活躍したいのか、キャリアを積みたいのか自分の希望を整理してきましょう。
また、専門的なスキルや経験を事前に積んでおくこともとても重要です。もちろん、入社してからサポートをしてくれる企業も多くありますが、入社してすぐに率先力になれる人材の方が企業としても採用意欲が上がるでしょう。
もし現時点でIT業界に興味があるなら基礎知識の習得を今から始めておきましょう。Python、JavaScript、SQLなどの主要なプログラミングについて、無料で利用できるオンラインコースも大変充実しています。
またUdemyやCoursera等オンライン学習プラットフォームを提供しているサービスも多く存在します。事前に知識があるとないとでは、履歴書の作成時や面接の際に大きく変わります。
また、慣れてきた人は実践経験の積み上げとして自分で小さなプロジェクトを作成してGitHub等のソフトウェア開発のプラットフォームに公開してみるのもいいですね。
更に時間がある方は、AWS、Google Cloud等のITに関わる資格取得ができるとより知識やスキルを明確に証明することができるでしょう。
事前に自分の希望が明確にわかることで、逆算して今から取り組むべきことを知ることができます。
ワーホリ協会では渡航前の留学相談から将来設計、帰国後の就職活動まであなたの人生の分岐点を徹底サポートさせていただく【並走型トータルプランニング】を行っております。
特に自己分析のやり方や職歴・留学経験の徹底した棚卸は先に述べたようになかなか一人では難しい作業なのでぜひキャリアカウンセラーと共に丁寧に作業してくださいね。
IT業界に興味ある人もぜひ一度ご相談ください。
新しいIT業界でのスタートをワーホリ協会と共に始めましょう!
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