フランスのパリ以外で魅力的な都市について都市の特徴、おすすめ観光地についてご紹介しています!
ナントといわれると思わず、「水鳥拳」であったり「白鷲拳」と言ってしまいそうになるのは私だけではないと信じたいです。
こんにちは。
日本ワーキング・ホリデー協会のNoriです。
これまでパリ以外の魅力的な都市を色々と紹介してきました。
(他の魅力的な都市についてはこちらから)
今回は世界史で必ず習う「ナントの勅令」でも有名なフランスの都市ナントについてご紹介します。
■独立国家に統治されていた西のヴェネチア
ナントは元々ブルターニュという国が600年近く統治していました。。そして16世紀にフランスと統合し、フランスの都市になりました。
また統合の時期に当時の国王アンリ4世が命じた「ナントの勅令」で一躍世界的に有名な都市となりました。
複数の川や運河が合流する地点に位置し、多くの島があることから貿易が盛んな都市であったかことから、「西のヴェネチア」と呼ばれていました。この貿易の中で特に盛んだったのは奴隷貿易とも言われる三角貿易です。
この三角貿易のおかげでナントは大都市へと変貌しますが、だんだんと貿易よりも工業が盛んになり、今のナントへと変わります。
■ヨーロッパで最も住みやすい都市に選ばれた事がある都市
ナントは最も住みやすい都市によくあげられる都市です。2016年にはパリを抑えてなんとヨーロッパで最高の街4位に入賞していました。
パリよりも家賃が安い、海に近いなどの理由がありますが、大きな要因として「街おこし」が関連しています。
貿易業の後、特に目立つものがなかったナントが行なった町おこしは、現代アートでした。
特に毎年夏に行っている現代アートのイベント「ナントへの旅(Le Voyage à Nantes)」が有名です。
この現代アートのイベントを行なったことで、多くの観光客がなんとに訪れるようになりました。
人が集まれば集まった分だけ仕事が増え、今ではナントに移転しているパリの企業も少なくありません。
もしかしたらそのうちパリよりも大きな都市になるかもしれませんね。
■ナントのおすすめ観光地
・ブルターニュ公爵城
花崗岩と白い石灰土からできた巨大な城です。
15世紀にブルターニュ大公フランソワ2世により建設され、16世紀にフランス王の城となり、1598年にフランス王アンリ4世が新教徒の信仰を認める「ナントの勅令」を発布した城として知られています。
内部にはナント歴史博物館があり、ブルターニュ公国の歴史からナントの産業活動や都市開発について紹介しているのでナントを知るにはとっておきの場所です。
・サン・ピエール・サン・ポール大聖堂
1434年に建設が始まり、1891年に完成したゴシック様式の司教座聖堂です。
この大聖堂が完成するまでに457年という歳月がかかった理由としては、当時のブルターニュ公国のジャン5世(ブルターニュ公)が公国一の大聖堂の建築しようとしたためと言われています。
この大聖堂にある翼廊には、1488年に死去したブルターニュ公フランソワ2世とその公妃マルグリットの装飾がルネッサンス様式で豪華なお墓があり、一見の価値があります。
・ジュール・ベルヌ博物館
「海底二万マイル」や「15少年漂流記」など、SFの父と言われているジュール・ベルヌの生誕150周年を記念して作られた博物館です。
博物館には手書き草稿のコピーや書簡、豪華装丁本、挿絵、ポスターをはじめ、
ヴェルヌ本人が所有していたコンパスや地球儀、ヴェルヌ自身がコレクションしていた様々なオブジェ、ノーチラス号の模型などが展示されています。
ジュール・ベルヌが どんな空想を考えていたのか知ることができる面白そうな場所ですね。
いかがだったでしょうか。少しでもナントについて興味を持っていただければ幸いです。
それでは!
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