「海外で働きたい!」「海外で生きていきたい!」これらはワーホリや留学を志す方からとても多く聞くお声です。しかし、やはり海外で仕事を探すうえでは、厳しい現実に直面することも少なくありません。今回は「自分の理想の仕事」を「海外で」つかみ取るために必要な5つのポイントをお伝えしていきます。一生に一度のワーホリのチャンス、有意義に使いましょう!
<目次>
1:十分な語学力
2:経験とスキル
3:履歴書・カバーレター・面接練習
4:「買い手市場」であることを理解する
5:プライドを捨てる
1:十分な語学力(中上級以上のレベル)
仕事をするということは、自分が出来ることに対して対価を得るということになりますので、現地で働く上で求められる英語力も決して低くはありません。たとえば、カフェでの接客シーンを考えてみましょう。
**
あなたが働く先のカフェは、地域でも評判の人気店。メインストリートに面し、多くの常連さんが訪れます。
店内はスタッフやお客さんの話し声など雑音だらけで、人がどんどん出入りするせわしない環境。
そんな中あなたが対応するのは、急いでいる素振りでいらだちながら注文してくる女性。謎の省略語でオーダーしてくる常連の男性。おそらく田舎出身で英語に癖のあるおじいちゃん。英語があまり得意ではない外国人。
**
・・・「海外で働く」って、こういうことです。
外国人であるあなたに”きれいな英語”を話してくれる人ばかりではありません。お客さんの英語がわからず困っていると「話通じないから別のスタッフに代わって?」と言われることもざらではありません。そもそもお客さんからすればあなたは”お店のスタッフ”であり、”英語が不自由な外国人”であることを前提としていないかもしれません。
お客さんを相手にサービスを提供するわけですから、言語で手間取っていると、仕事に支障が出てしまうことは明らかです。ですから、「英語が出来なくてもつける仕事」でない限り、仕事を探す時点で中上級(英検準1級)以上の英語力を有していることが当然求められてくるわけです。語学学校にしっかりと通って、対策をしていきましょう。
2:経験とスキルは必須
英語が話せるというのは大前提ですが、英語が話せるだけでは仕事は得られません。
なぜなら、海外ではどんな職場でも「実力主義」。日本では、新卒採用制度(ポテンシャル採用)があったり、アルバイトでも「未経験OK!」の求人が数多く存在していますが、ワーホリで仕事を探す際に同じスタンスで行くとかなり痛い目を見ます。
現地の雇い主は、出来る限り育成のコストを抑えるために、即戦力となれる人材を探しています。ですので、ワーホリ中に就きたい仕事がある方は、日本にいるうちに少しでも同様の経験を積んでおくと良いでしょう。
3:履歴書・カバーレターはきっちり作りこむ
海外での職探しで避けては通れない「履歴書・カバーレター」作成。これらは、雇い主にあなたという人物の魅力を伝える大きなカギになります。
ワーホリあるあるとしてよく言われるのが「日本人の履歴書は控えめ(謙虚)すぎて、その人を雇うメリットがわからない」ということ。履歴書作りが甘く、何十件応募しても面接にたどり着けないワーホリ生がとても多いです。これを避けるためには、あなたのできることはとにかくすべて文字に起こし、「自分を雇うとこんなメリットがありますよ!!!!!!」というアピールをすることです。日本では押しが強いという印象をもたれてしまうかもしれませんが、海外ではこれくらいやらないと仕事が得られません。
また、日本では仕事を探す際、市販の履歴書を購入したり、採用先が用意しているフォーマットで履歴書を作成したりしますが、海外では0から自分で作成する必要があります。相手の読みやすさが第一ですので、手書きの履歴書などもってのほか。必ずパソコンやタブレットを使い、WordやExcelなどで作成します。作成した後は、語学学校の先生など複数のネイティブに目を通してもらうのも重要です。
そして何度もネイティブに添削してもらった履歴書、何十枚送ってやっと面接にありつけた!!!!!となっても、面接でコケてしまうと台無し・・・英語力はついていても、「自分をアピールする力不足」で魅力が伝わらないのは非常にもったいないですよね。
ジョブサポートの一環として面接練習を行っている語学学校も多くあります。採用側がどんな人材を求めているのかをよく考え、これに応える面接対策を行うことが重要です。
※カバーレターってなに?海外の履歴書どう作るの?という方はこちらもチェック✔
関連記事:知ってる?履歴書(レジュメ)の書き方
4:「買い手市場」であることを理解する
オーストラリアやカナダなどの人気国では、「ワーホリや留学での渡航者が急増しているから、仕事が見つけづらい」という声もよく聞かれるようになりました。しかしながら、実際に現地では「求人が昔より少ない」のではなく「”高い最低賃金を払うに値する人材”として見てもらえない渡航者が、昔より増えている」というのが実態かもしれません。
英語力不足、実力不足、経験不足の人を雇いたいという雇用主はいません。英語力に不安があっても雇ってもらいやすいイメージのある日本食レストランでも、求人を出せば一気に200人の募集が来るような時代ですから、その中でスキルがある人が優先されることは容易に想像できます。
日本のように未経験OKの求人は少なく、圧倒的「買い手市場」であることを理解して仕事探しの準備をしていくことが重要です。
5:プライドを捨てて応募しまくる
海外での就職活動では、みなさんは初めから「ハンデ」を背負って取り組んでいくこととなります。そのハンデとは何かというと、単刀直入にビザの壁(滞在期間の制限)です。
例えば、今あなたが日本で働いている会社で、この2人が面接に来た時、どちらを採用しようと思いますか?
- Aさん:日本人。当然日本語で電話もメールも会議も可。英語は少しできる
- Bさん:日本語は中級~中上級程度の外国人。ワーホリで来ているため1年限定の採用
この2名が有する「仕事のスキル」は同等と仮定します。
この場合、”外国人”を積極的に雇いたいと考えている企業でない限り、ほとんどがAさんを採用するでしょう。
なぜなら、
- 言語から教える必要がないから
- 「ワーホリで1年限定の雇用」という制限が無いから
です。
ワーホリで仕事を探す際には、あなた自身が【Bさん】の立場となって仕事を探すということ。あなたのライバルになるのは、他の日本人ではなく、他の外国人ワーホリ生でもなく、現地人(ネイティブ)である可能性が高いわけです。
ですから、もちろん職種や業種へのこだわりはあるにしても、掴みうるチャンスはがむしゃらに求めていくのが良いでしょう。「数を打てば当たる」とは限りませんが、その分可能性は広がっていくはずです。
「理想の海外生活」をつくるのは「あなた」
ワーホリでの1年間は自由度が高く、あなた次第で如何様にもなり得ます。海外で理想の仕事をつかみとり、海外永住や海外就職・キャリアアップにつなげられるように、しっかりと準備をしておきましょう。
<おすすめ記事>
協会公式LINEに登録して、最新情報をすぐ手に入れよう!
・