アイルランドとBrexit [ゼロから一緒に知るイギリスのEU離脱: 8]

こんにちは。

ロンドンから定期的にイギリスのEU離脱について書いている杉です。

今週にBrexitを巡る重要なEU サミットが近づいてくる中、今回は”Brexitとアイルランド”についてお話します。

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イギリスの正式名称

本題に入る前に、イギリス: UK(The United Kingdom)の正式名称を改めて見てみましょう。

 

The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

 

これがイギリスの正式名称です。

英語にも日本語にも、バッチリNorthern Ireland: 北アイルランドが入っていますね。

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ちなみに、アイルランドの首都ダブリンは緑のアイルランドの中にあります。

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EUから離脱するのはイギリスのみ

さて、ここからが本題です。

今回、EUから離脱するのはイギリスのみです。

アイルランド(Republic of Ireland: アイルランド共和国)もEU連合に加盟している一つの国であり、今回のことでEUから離脱する道理は勿論ありません。

EUから離脱すると決めたのはイギリスなんだから。勝手にしてよ。

 

しかし上記の通り、北アイルランドはイギリスの一部です。

つまり北アイルランドはイギリスと一緒に、EUから離脱することになります。

ところが、アイルランドと北アイルランドの間(緑とピンクの間)には、物理的なボーダーがありません。

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貿易について

以前シングルマーケットの記事で書いた通り、EUの中では関税は起きません。

例えばドイツで作られた商品がアイルランドに渡る場合、EU間の移動になるため関税は発生しません。

すると、アイルランド本土から国境の無い北アイルランドへの物の移動、さらにそこから同じ国であるイギリス本土に物が渡ることが可能になってしまいます。

 

その逆も然り。

EUはEU内の貿易の質を守りたい –

しかし例えば、アジアからイギリスに物が渡り、上と逆のルートで物流があった場合、EUの関税やチェックを通らない物品がEU内に入ってくることになります。

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ここで、イギリスのEU離脱後のアイルランドのあり方に、いくつかの可能性が出て来ます。

 

イギリスとEUは北アイルランドをEUと同じルールで貿易ができることを提案しますが –

これはアイルランドに反対されます。

じゃあここで予防策としてイギリス全土をシングルマーケットに維持する –

しかしこれはBrexit強行派(ハードブレクジッター)に反対されます。

 

それぞれの言い分の間から、アイルランドのあり方がどうなるのか –

イギリスのEU離脱がそこまで迫ってきた現在でも、誰にも想像することができません。

 

そして今週にはついに、Brexitの重要な部分を決めるEUサミットがあります。
(前回の記事を参照)

 

今この瞬間にはイギリスにもEUにもアイルランドにも、誰にも確実なことが言えません。

どんな方向にせよ、今週のEUサミットで大きな動きがあるはずです。

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ロンドンでの生活

好きだったイギリスのバンドのコンサートに行ったり、村上春樹さんの著作の記念イベントに行ったり –

自転車に乗って街の中の色々なところに足を運んでいます。

個人のブログで生活について書いているので是非覗いて行ってください。

 

また、ポッドキャストを更新しています。

 

 

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今回は話題のアイルランド: ダブリンに住むろくでなし子さんとのエピソードです。

4年前の逮捕をきっかけに国際結婚し、ダブリンに渡ったろくでなし子さんに話を聞いています。

( 文 : 杉 浩毅 )

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・この連載の記事はこちらでまとめて読むことができます。

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【重要】フランスのワーキングホリデービザの内容が更新されました!

2018年9月19日にフランス大使館よりワーキングホリデービザに関する情報の更新が発表されました!

 

 

 

こんにちは、日本ワーキング・ホリデー協会のNoriです。

ビザの情報が更新されるのは突然なので、毎回確認することは大事ですね。

今回はフランスのワーキングホリデービザの変更点を紹介いたします!

 

■今回変更された点ってどんなこと?

今回フランスワーキングホリデービザの変更点は以下の点となります。

 

・ビザを取得するための条件

→申請時に満18歳以上30歳未満であること(30歳のお誕生日の前日までにビザの申請が可能)

(引用:在日フランス大使館

 

ちなみに変更前は下記の通りに記載がありました。

→申請時に満18歳以上30歳以下であること(31歳のお誕生日の前日までにビザの申請が可能)

(※現在は表示されておりません。)

 

つまりフランスワーキングホリデービザを申請する年齢が30歳から29歳まで引き下げになったとなります。

 

 

■いつから変更が適用されるの?

今回のフランスワーキングホリデービザ年齢制限引き下げは2018年9月19日に発表があった日から適用されることとなります。

まだ30歳になっていない、フランスへワーキングホリデービザを利用して渡航を検討されている方は注意してくださいね。

 

ビザの申請方法や条件などは事前に予告などなく変更されることがほとんどです。

フランスに限らずご自身が渡航しようと思っている国の情報は各国大使館のホームページでチェックするように心がけましょう!

 

 

■フランスについてもっと知りたい時は・・・

まずはフランスワーキングホリデーについて知るために初心者セミナー(フランス/ドイツ)に参加しましょう!

初心者向けセミナーでは英語圏以外の国で生活をするということ、フランス・ドイツの魅力や特徴、予算/渡航の流れ、失敗しない海外渡航のコツなどフランス/ドイツのワーキングホリデーに関する基本的な情報をお伝えします。

フランスに興味がある方はぜひご参加ください!

 

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初心者向けセミナー(フランス/ドイツ)

日時:10月24日(水)14:00〜

場所:日本ワーキング・ホリデー協会 東京オフィス

セミナーの詳細はこちらから

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またドイツに興味があるという方には朗報!

ビッグイベントがありますので是非こちらにもご参加ください!

 

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大阪でドイツ最前線!

〜充実の旅行・滞在をするための8つの体験〜

日時:11月10日(土)11:30開場 12:00開始

場所:一般社団法人大阪日独協会会議室

内容:

ドイツ領事館をはじめ、ドイツ語教室のDZGOや観光局、ドイツ料理店の方など、全国よりドイツのスペシャリストが集まり、文化や風習、他では聞けない最新情報やワークショップを行います。

先着80名様と限定しておりますので、ドイツの事を知りたい・ドイツへの渡航を検討中の方はぜひご参加ください!

詳細はこちらから

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いかがだったでしょうか。

少しでもフランスのワーキングホリデービザについて知っていただければ幸いです。

それでは!

 

 

<<関連記事>>

フランス語の重要性が高まっています!

改めて確認しよう!フランスってどんな国?

BrexitをめぐるKey Dates [ゼロから一緒に知るイギリスのEU離脱: 7]

こんにちは。
ロンドンから定期的にBrexitについての記事を書いている杉です。

来年の3月に始まるBrexit、今年10月のEUサミットで詳細が決定する予定でした。

デッドラインが迫るここで、今回はBrexitの重要な日程 : Key Datesを確認していきます。

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20 SEP 2018

つい先日、オーストリアのSelzburgという場所で非公式のEUの会合がありました。

ここでEUの各国リーダーが、イギリスの首相テレサ・メイのBrexitについてのプランに対して難色を示しました。

EU Council議長のドナルド・トゥスクは彼女のプランに対して”will not work”「機能しない」と発言します。

これに対しテレサ・メイは自分の意見がリスペクトされていないことを訴え、EU側が自身のプランを真剣に検討しない限り交渉は前進しないと言い返します。

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18-19 OCT 2018

今月の下旬には、公式のEUサミットがあります。

これは前述のものと違い、交渉中の事案が決定する事を前提に設けらたサミットです。

当初、このサミットはBrexitの詳細を決定するDeadline: 期日とされていました。

しかし、このサミットを期日とするのは、今となっては現実的な話ではなくなってしまいました。

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Mid-NOV

「10月中の詳細が決定でない」

そこで、11月中旬にもう一つEUサミットが設けられることが決まっています。

これは10月に詳細に行き着けない、妥協案のようなものでした。

しかし、この11月にすら、決定に行き着けない可能性が出ています。

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21 JAN 2019

意見の対立が続き、年内に事案が収まらない可能性も出てきました。

その場合、来年の1月にあるサミットが、決定の選択肢として出てきます。

しかし、Brexitの実施日は、すぐそこに近づいています。

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29 MAR 2019 11:00PM

2019年の3月29日午後11時

イギリスはEUサミットを離れます。

正しくは、この時間に21ヶ月の移行期間に突入します。

これから21ヶ月の時間を掛け、イギリスはEUから外れて行きます。

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来年の3月の実施まで、イギリスのEU離脱の瞬間は刻々と近づいています。

当初予定していた10月のEUサミットでの決定が現実的でなくなった今、いつ、どういった形に収まるのか、現時点では誰にも分かりません。

しかし、イギリスもEUもできる限り衝突を少なくしたEU離脱を実施する事を望んでいることに変化はありません。

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今回の記事は下記の記事を参考にしました。

 


Brexit: What happens next? [BBC News]



Brexit: Key dates and potential hurdles [BBC News]



Salzburg summit ends: what happens next? [The Week]

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ロンドンでの生活

 

初めて、アイルランドへ旅行しました。

ロンドンで仲良くなったアメリカ人家族の住む家のある田舎町に滞在しました。

家の近くにあるのは一軒のカフェのみ。

パブのある小さな街に出るには徒歩2時間。

短い滞在期間の中で澄んだ空気をたくさん吸い込み、大自然の中で過ごす時間を楽しみました。

 

 

 

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ポッドキャストを更新しました。

今回は僕と同年でイギリスの大学を卒業したNaoiさんです。

24歳の時に英語ができない中イギリスに渡航。

語学学校を経て、今年イギリスの大学でファッションの学位を取得しました。

去年イギリスの旦那さんと結婚した彼女に、結婚生活や、大学を卒業したこれからのビジョンなどを聞きました。

 

 

 

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それ以外

 

今週土曜日にはダブリンで録音した番外編を配信予定です。

それでは、良い一週間を!

( 文 : 杉 浩毅 )

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