【世界のビール特集!】ワーホリ協定国のビールまとめ〜ドイツ前編〜

ワーホリ協定国は現在16カ国ありますが、それぞれの国に特有の「酒」が存在します。

その中でも「ビール」は、その国によって様々でお国柄が現れるものです。

そしておそらくみなさんの中で「ビール」が真っ先に思いつく国は「ドイツ」じゃないでしょうか。

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【ドイツのビールの歴史とビール純粋令】

ドイツのビールの歴史はなんとそれこそ中国に並ぶ4000年前(笑)

紀元前1800年頃に、ビールが作られているとの記録が残っているそうです、恐るべしドイツ。

その後紆余曲折を経ましたが、12世紀にホップが初めてビールに添加され、ビールはホップ抜きで作られることがなくなります。

そして、ドイツで形を変えずに残り続けているのが1516年に発布された「ビール純粋令」です。「ビールは大麦とホップと水のみで製造する」といういたってシンプルな法令ですが、ドイツ国民はこれを500年も守り続け、ドイツビールブランドを作り続けています。

 

そして、14世紀ころから、ミュンヘンでビール会社が興り始めます。

有名なところで行くと、「Hofbraei」「Augstiner」などですね。

もうすでに800年以上も歴史を持つ老舗企業ですね!

 

【福岡県の二日市にある世界のビール屋さんに】

福岡県、西鉄二日市駅から徒歩5分にお店を構えますBEER HEAVENに行ってきました!

なんとこのお店、藤田の同級生のかずきさん(写真右)が経営されていて、スタッフには日本語ペラペラのアメリカ人、青森出身の平井さん(笑)※写真の真ん中です(笑)

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【ビール紹介】

懐かしい銘柄から見たことのない銘柄まで、さまざまありましたので一つ一つご紹介します!

 

【PAULANER Hefe-Weiss】

パオラナー ヘッフェヴァイス

ドイツはミュンヘンに本社を置くビール会社で、かの有名な現在世界最強クラブの一つ「FC Bayern Muenchen」の公式スポンサービールです!

何と言ってもドイツビールの代名詞はこの「白ビール」

名称の由来はダジャレ!って知ってました?

Weissとはドイツ語で「白」を意味するのですが、実はこれは白ビールが白いからWeissになったのではないのです。
小麦がドイツ語で「Weizen(ヴァイツェン)」だったことに由来します。

Weizで作ったビールが酵母で白くなった、weizで作ったWeissなビール!ということですね!

PAULANERのビールは味がしっかりありコクも深いのに、あっさり飲めるところが特徴ですね!一杯目の乾杯にオススメです!

 

【Franziskaner Weissbeer】

フランツィスカーナー ヴァイスビア

フランツィスカーナーはミュンヘンのビール会社でもっとも古い会社の一つに分類される老舗ビール会社の一つです。

創業はなんと1363年。750年も前に創業されました。。(日本は室町時代。笑)

ちなみに、私はPAULANER/Franziskaner/Augstinerの3銘柄が大好きです。

フランスツィスカーナーはPAULANERに比べると少しライトで飲みやすく、バナナのようなフルーティーな香りが特徴です。

ソーセージとの相性も抜群です!

 

【Warsteiner Premium Verum】

ヴァルシュタイナー プレミアム ヴェールム

1753年に創業されたヴァルシュタイナーは、ドイツのアルンスベルクに醸造所を置く、主にピルスナービールを醸造する会社です。

ドイツの生ビールは、主に二つで、「ピルスナー」と「ヘレス

また他にはコハク色のメルツェン、黒色のデュンケル、濃褐色のボックなど。

ピルスナーは一般的に日本で販売されているビールです。(プレミアムモルツなど)

ヘレスは主にバイエルン地方(主にミュンヘン)で醸造される「淡い色」を意味するビールです。

ピルスナービールは比較的歴史も浅く、走りは1842年のチェコで生まれたものが最初であるとされています。

技術革新によって、ビン詰の技術や冷凍技術が工場したため、爆発的にピルスナービールが世界のシェアを獲得していきます。

現在世界で飲まれているビールのほとんどがピルスナーですが、ラガー・エールなどのほうが歴史が深いということでここも驚きです。

 

【ドイツビールは5000種類!】

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ドイツビールは大小さまざまなビール会社やブランドを集めると、約5000種類あると言われています。

毎日違う銘柄を飲んでも制覇するには約13年。。。途方も無い数です。

 

次回は後編ということで3種類の少し変わったドイツビールをご紹介します!

 

>>後編に続く!

 

福岡 しょうへい

【国選び】フランスVSドイツ 徹底比較!

英語圏を除いたヨーロッパ圏で不動の人気を誇るのが「フランス」と「ドイツ」。

渡航人数もほぼ同じくらい、経済規模で見てもドイツが世界4位、フランスが6位と、生活水準も同等の国です。

さて、今日からはそんな2つの国を徹底比較していきます。

今日は基本情報からおさらい。人口や、産業などの部分を比較しながら書いていきたいと思います。

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【人口】

ドイツ⇒約8100万人

フランス⇒約6100万人

 

【首都】

ドイツ・ベルリン

フランス・パリ

【主要産業】

ドイツ⇒自動車関連工業

フランス⇒農業

 

ドイツは、フォルクス・ワーゲン、ベンツ、BMWなどの主要自動車産業、電化製品のシーメンスなど、工業品目で世界を股にかける企業が多数存在しています。

フランスは意外にも農業が国の主要産業となっており、主にワインが有名です。小麦なども生産量としては多く、食料自給率も他の先進国に比べて高い数値を保っています。

 

【歴史上の著名人】

ドイツ

:アルベルト・アインシュタイン(物理学者)

:ゲーテ(文学者)

:ミヒャエル・エンデ(児童文学家)

フランス

:ルソー(思想家)

:モンテスキュー(思想家)

:ヴィクトル・ユゴー(文学者)

どちらも多くの哲学者・思想家を生んだ国で、文学・音楽など、ルネサンス期以降の芸術・文化をリードした国として、現在でもファッションなどでも高い地位を誇っています。

他にもドイツでは、グリム兄弟ヘルマンヘッセ、フランスではデカルト、マルクスエンゲルスなども有名ですね。

 

【物価】

ドイツ:日本とほぼ同水準

フランス:日本より若干高い水準

 

【都市分布】

ドイツ:一極集中の都市がない、地方分権の歴史が長い(各地にジムリーダーのいるポケモンのようなイメージ 笑)

フランス:パリ一極集中型(各地に農村が広がるFinal Fantasyやドラクエのイメージ 笑)

 

ドイツは長らく地方分権が続いていたので、地方都市でも人口が多く、教育機会も均等に整っていることが特徴です。

ベルリンは350万人ですが、二番都市のハンブルクでも180万人、三番都市のミュンヘンも130万人ということで、人口はまんべんなく分散しています。

フランスはパリ一極集中型。地方都市は二番都市のマルセイユでも85万人ほど。

そのほかは避暑地や、ワインの生産地として大規模農園があったりと、フランスが今でも農業生産を大切に扱っている様子がうかがえる雰囲気だと思います。

ミュンヘンは郊外に出れば観光地も豊富(写真は眠れる森の美女のモチーフ、ノイシュヴァンシュタイン城)

【世界遺産数】

ドイツ:40か所(国をまたぐものも含む)

フランス:41か所(国をまたぐものも含む)

 

ドイツ経験スタッフShoheiのおすすめは、「ケルン大聖堂」「レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ」「ヴィースの巡礼教会」「ライン渓谷中流上部」ですね!

フランス経験スタッフAmyのおすすめは「モンサンミッシェル」「夜のセーヌ川クルーズ」「カルカッソンヌの城壁」「ポン・デュ・ガール」だそうです!

エッフェル塔もおすすめですね!

【祝日の数】

ドイツ:14日(カトリックとプロテスタントで異なる)

フランス:13日

 

ドイツの祝日で最も象徴的なものは10月3日は「統一記念日」!フランスは7月14日の「革命記念日」

 

【在留邦人数】

ドイツ:42,205人(2015年10月)

フランス:40,308人(2015年10月)

 

4年程前までドイツのほうが圧倒的に多かったですが、最近では両国の在日法人数は横ばい。

日本人の在留数ではドイツが8位、フランスが9位です。

フランスはパリに、ドイツはデュッセルドルフミュンヘンに日系企業が集中しているため数も多くなっています。

 

いかがだったでしょうか?

比較してみると、いろいろな共通点や相違点が見つかりますね。

 

今後、ブログにて「都市比較」「気になる語学比較」など、フランスvs ドイツと題しましていろいろな比較をしていきたいと思います!

乞うご期待!

気になる方はヨーロッパセミナー語学学校セミナーも!

 

福岡 しょうへい

【イギリスのEU離脱】今後のEUのあり方と展望

イギリスのEU離脱が可決され、日々、状況が変わっています。

最近はニュースでもイギリスを見ない日がないくらい、世論も盛り上がっていますね。

さて、今回は「なぜ、国民投票をしたのか」そして「これからどうなっていくのか」を解説していきます。

【EUの便利な構造~シェンゲン協定~】

みなさんは、疑問に思ったことはないですか?

「なんであんなに自由に移民が行き来しているのか」と。

EUにはシェンゲン協定というものが存在しています。

シェンゲン協定とは、「人と物の移動の自由化」を目的にEU圏で採用されている、ビザなしの状態でも滞在が可能な、要は観光ビザのような形態。

あらゆる180日間の中で、シェンゲン協定内で90日の滞在が可能です。

 

要するに、例えばギリシャで入国審査を通ってしまえば、極端な話90日以内にポルトガルまで突っ切ってもほとんどパスポートは必要ないことになります。

シェンゲンに関する情報はこちらから

 

イギリスはシェンゲンには非加盟ですが、EUには加入していますので、この移民の影響をうけていることになります。

 

【押し寄せる移民】

さあ、ここからが本題です。

イギリスにはこれまで年間18万人程度の移民が流入していました。

収入の見込めない自国よりも、収入の見込みが立つイギリスに行った方が良いかと考えるのは当然ですね。

 

しかしイギリスは昔から土地不足が深刻な国で、家の建て増しができなかったりと人口急増に対しての対策を取るのが難しい土地柄でした。

また、原則医療費なども無償になるので、公的な医療費なども圧迫していました。

 

押し寄せる移民の影響で、現在人口もフランスを抜き、とうとうヨーロッパ2位(1位はドイツ)になりました。ロンドンは最新の推計でいくと、市民の2人に1人は「移民」という結果も出たほどです。

「仕事」「医療」「生活」さまざまな点で移民による圧迫が続いていたのは事実です。

 

【上がらない給料と減っていく雇用】

そして、一番の問題として揶揄されていたのが、「イギリスの給料が上がらない」という問題です。

景気は一向に改善に向かわず、給料基準も移民の人たちと同水準に、加えて失業率も上がって、雇用機会も減っていく、まさに悪循環。

若者は雇用機会を求めてオーストラリアなどの英語圏へワーホリで出稼ぎへ。

そういった状況が常態化していました。

「移民が減れば、イギリス人に回ってくる仕事がもっと増えるはずだ!」と市民が声を上げる気持ちもわかりますね。

しかし、単純労働などを移民に頼っていたのは事実。イギリス人自体が「仕事を選んでしまっている」状況なのに・・・という声も少なくはないです。

 

【今後はどうなるのか】

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今後はまず、「ビザ」をどうするのか、の問題が出てきます。

現在はEUなので、移動は比較的楽ですが、離脱となるとビザをまた別でしっかりとってイギリスに行かないといけなくなります。

ドイツ人やフランス人は、ビザなしで渡航して、勉強して、仕事して、という風にできていたのができなくなるのはもちろん、日本人もEuro旅行はしにくくなります。(アイルランドに流れる説が濃厚ですね。)

 

また通貨の移動が自由にできにくくなるのが最も大きな懸念事項です。

証券・貿易など、多方面に悪影響を及ぼすと言われています。

証券関係や、イギリスの外国為替市場は、これからEU圏の特権であった通貨移動などのメリットを受けられなくなります。

数にするとおおよそ95万人の職に影響が出ると言われており、モルガンスタンレーなどの最大手の企業はアイルランド、もしくはドイツにヨーロッパ本社を移動させる計画を早くも発表しました。

その雇用人口が減ることで、経済も縮小することが予想され、これからイギリスの景気は「回復しない、むしろ悪化する」との予想も出ているくらいです。単純にGDPが落ち込むので当然の結果です。

 

【予断を許さないEU情勢】

さて、いかがだったでしょうか。

移民、経済、などなどいろいろな要因が折り重なり今回の騒動に発展しています。

スコットランドもそうですが、ウェールズも独立を示唆しており、まだまだ予断を許さない状況です。

「良くなるか」、「良くならないか」はもちろんですが、また「離脱するのか」「離脱しないのか」もまだまだ議論がなされていくかと思います。

円高で留学や旅行は行きやすくなりますが、経済などに与える影響は甚大です。(旅行者数は増える見通し)

 

ぜひみなさんも、ニュース等で逐一チェックされてみてくださいね!

 

福岡 しょうへい