スペインの経済破綻は深刻で、20歳~40歳の若者の失業率は50%に近い。
仕事がないなら他の国で勉強しながら稼ごう、とInforumにもスペイン人の生徒が増えている。
1ヶ月ほど前に入学したニュリアも、バルセロナの大学で看護士の資格を取ったが仕事が見つからず、Inforumで1年間勉強をしながら、オーストラリア で看護士を目指す。IELTSも7.0と高得点が必要な他、資格認定の為にこちらの大学で取り直さなくてはいけない単位もある。
ニュリアはとにかく元気。“Come on!”が口癖。文法が間違っていても、単語が知らなくても全く気にする事無く機関銃の様にしゃべる。
陽気なブラジル人の元気度を100%とした場合、ニュリアの元気度はいつも300%!
こんな元気な人に看護を受けたら、大抵の病気は笑顔で治ってしまうだろうな~、でも手術後の患者なら、笑いすぎて傷口が開いてしまう~!痛たたた。
ニュリアの目標達成には生活にも勉強にも先立つものが必要だ。
仕事をしなくては!と、入学1週目にTAX番号を申請、2週目にはresume作成にとりかかり、3週目には完成したResumeを30枚もプリント!手裏剣の様に配りまくる気だ。
資源関係以外の景気は下火のオーストラリア、シドニーでさへ仕事が見つからなくなってきているのに、ゴールドコーストでの仕事探しだってなかなか大変。仕事ゲット率90%以上のブラジル人でさえ仕事に就くのに3~4週間ほどかかっている。
私の上記の統計から彼女の仕事ゲット度を計算すると。。。
ブラジル人:
元気度:100%
仕事ゲット率:90%
仕事ゲットまでかかる時間:3~4週間。
ということは。。。。
ニュリア
元気度:300%
仕事ゲット率:270%???!!!
仕事ゲットまでかかる時間:1~1.3週間?????!!!!!
くくくくく。根拠のない答えを笑いながら、Good Luck!とニュリアを送り出す。
翌日、ニュリアがExcite度100%でSimonのオフィスにやって来た。
“Oh my god, Simon! イタリアン レストランに昨日履歴書置いて来たら、面接に来てだって! Come On!!! This is so exciting! 緊張するよ~?”
Day 2、Excite度は200%にアップ。“Oh my god! Simon! 週末から働きに来てだって!!! Come on!!! I am so excited!”
Day 3、Excite度は濃縮200%!
“Oh my god Simon, ヒルトンホテルに履歴書持って行ったら断られた!人事の担当者探し手伝って, please!”
断られてもExciteしているし!!
Day 4、Excite度はDEFCON2!
“Oh my god Simon!, ヒルトンで面接に来てだって!Come on! Tell me what I have to do, please!”
Day 5、Excite度はDEFCON5!もう、核戦争はボタン一つで開始寸前の騒ぎ!
“Oh my god Simon! I’ve got a job at the Hilton ! しかも平日の時給は$20だって!週末は時給$45!!Come on! Is it real?、しかも、他のレストランからも仕事またもらったよ~!!Come on、Simon, What’s going on???”(そ、、、それは私が知りたい。一体ニュリア、履歴書に何を書いているのだ????)
私のどんぶり勘定も馬鹿には出来ない。
ニュリア、3つの仕事を1週間でゲット!
2週目にも他のレストランから面接に呼ばれ、ヒルトン以外の仕事はクラスメートに紹介する余裕!
Gold Coastは観光の街だ。
英語ももちろん大切だが、色々な国のお客様をもてなすこの街は、英語力よりみんなの母国語と元気とまた見たくなる笑顔が何より大切なのだ。
日本人、笑顔も元気もあるではないか!英語が出来ないと肩を丸めず、胸を張って、ニュリアの様に仕事をどんどん取って欲しいな~。