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夏のロンドンからお届け [ゼロから一緒に知るイギリスのEU離脱: 14]

こんにちは!
Hirokiです。

ロンドンから定期的にBrexitと、イギリスでの生活について更新しています。

2ヶ月ぶりの今日の更新では、現在のイギリスの状況と、夏のイギリスでの生活について書いていきます。

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Brexit(イギリスのEU離脱)について

今回の記事は主にこのBBCの記事を参考にしています。

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Brexit: What happens now?[BBC]

 

2ヶ月前に更新した前回の記事のすぐ後に、大きな出来事がありました。

それはTheresa May首相のresign(辞任)です。

 

 

「歴代二人目の女性首相として活動していたことを誇りに思う」

ビデオの中でTheresa May首相は涙をこらえながらスピーチしています。

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Theresa May首相の辞任により、イギリスは今月の下旬に新しい首相を迎えることになります。

現在のBrexit(イギリスのEU離脱)のデットラインは変わらず10月31日。

それらを踏まえた、これからのBrexitの可能性がこの図にコンパクトに説明されています!

 

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その中の主な可能性6つを一つ一つ見ていきましょう。

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1. No deal / 合意なき離脱

今回イギリスがEUを離脱する上で大きなトピックが「合意を得られるのか否か」というところです。

合意があれば、イギリスとEUはこれからも友好的な関係が築けますが、合意がない場合、実施日当日に突然、イギリスはEUの一国でなくなる可能性もあります。

その場合、今イギリスに住んでいるヨーロッパの人たちの人権は?アイルランドとの国境は?

現在イギリスがEUを離脱する予定日は上にも書いた10月31日です。

あと3ヶ月半の間にイギリス国内とEU連合双方と可決できない場合、合意の無い状態で強制離脱となってしまいます。

 

※離脱の際に懸念されるヨーロッパの人たちの人権やアイルランドの国境については今までの記事に書いています。
下記のリンク先の記事を参照ください。

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dig yourself in London – ゼロから一緒に知るBrexit

 

2. Renegotiation / 再交渉

Theresa Mayに代わる新しい首相は新しい離脱内容を交渉することができます。

交渉が認められるためには、イギリス国内とEU連合両方と合意を得る必要があります。

 

本来イギリスのEU離脱は3月29日を予定しました。

しかし現在10月31日にその実施日が伸びているのは、Theresa May首相がイギリス国内との合意を得られなかったためです。

 

新しい首相が再度交渉をし、それがUK/EU双方と合意を得られれば円滑な離脱が進められるのですが – なんせ時間がありません。

イギリスの議会は8月中に国を離れ9月まで戻ってこず、9月中旬に再度外に出てしまいます。

10月末のデッドラインまで話し合いの時間がほとんど取れず、この中でEU/UK双方から合意を得るのはかなり難しいと予想されます。

 

3. Another referendum / 再投票

今回のイギリスEU離脱については2016年に投票が行われました。

「これと同様の投票を国内でもう一度設けよう」という考えです。

この投票の結果に強制力はありませんが、それでも、結果によってはこれからの国の方向性を変える可能性が大きくあります。

 

しかし、もう一度国民投票が行われるには大きな時間を要します。

ロンドン大学の有識者の見解では「もう一度投票を行うには22週間の時間が必要だろう」とのこと。

10月31日から22週間を逆算すると4月の上旬 – 7月中旬に入ろうとしている現在からでは、これを現実にする望みは薄いかもしれません。

 

4. Cancel Brexit / Brexitの撤廃

EU連合の法律を統括するEuropean Court of Justiceは、「EUの27カ国の了承なしにイギリスが単独でEU離脱をキャンセルできる」と認めています。

イギリス与党のリーダーでこれを提案している人はいなく、他の案を試した後の隠し刀だとは思いますが – 可能性として、全てを白紙にする手段も残されています。

 

5. Return of the existing deal / Theresa May首相の案に落ち着く

上に書いた通り3月29日にイギリスのEU離脱が成立しなかったのは、Theresa May首相のプランが合意を得られなかったからです。

しかし、これから他の案を試した結果、結局「これで落ち着くしかないか」と再度このプランが見直される可能性があります。

 

6. Further delay / 再延期

元々3月に離脱が決まっていたのが現在10月に延びているように –

ここから再延期という可能性もなくはありません。

しかしその場合、EU離脱から延期の合意を得る必要性が高くなってきます。

きちんとした理由のない限り、そう簡単に何度も「延期延期」と簡単に片付けるわけにはいきません。

 

ーーー

これらが、現時点で考えられているこれからの主なイギリスの選択肢です。

このままだと合意なしでの強制離脱の可能性が高そうですが、実際にどうなるかはまだ分かりません。

いつまでも目が離せません – と言いたいところですが、夏が始まってフェスだらけのロンドンではイギリスの人たちもBrexitのことを一時忘れているように見えます。

また近くなったら騒ぎ立ててくるのでしょうが –

僕も嵐の前の静けさと共に、イギリスの短い夏を謳歌しない手はありません。

残念ながら僕がイギリスにいる間にBrexitがまとまることはなさそうですが、あと1回か2回、更新できたらと思っています。

 

ここからはロンドンでの生活です。

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僕はビザの残りがあと2ヶ月ほどなのですが、その中で色々大きな変化がありました。

一番大きな出来事としては、イギリスで会社を立ち上げました。

今、イギリスに僕の名前の会社があります。yay!

会社の活動では僕のコーヒーを売る予定です。

Instagramのページを作ったので、これからすぐロンドンに来られる方は是非。

 

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また、新しくバンドを組みました。

8月上旬にロンドンのベニューで公演します。

興味がある方は是非、記事の最後にあるメールアドレスからメールください。

 

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直近の出来事では昨日、Sigur rosの演奏をHyde Parkで鑑賞しました。

3年前に観た東京国際フォーラムよりも近く、圧巻の体験でした。

夏を謳歌している証拠の一つです。

 

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また、ロンドンから日本人との会話を配信するPodcast(インターネットラジオのようなもの)を配信しています。

最近のゲストには、ロンドンで社会人留学でロンドン大学でマスター(修士課程)を学んでいる大学生や、メルボルン、ウェリントン、トロント、ロンドンとバリスタで活動してきた友人に話を聞いています。

この画像、若しくは下のプラットフォームを選択してPodcastのページから聞いてください。


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iTunes / Spotify / WEB

 

また、そのゲストの一人のRyoくんが、パートナーとイギリスの情報を発信するYouTubeチャンネルを新しく始めました。

是非ビデオを見てフォローしてください。

 

最後に、今週の日曜日にワーキングホリデー協会大阪会場で日本時間17時からスカイプでロンドンよりセミナーをします。

おそらく最後に機会になると思うので、興味のある方は是非聞いてください。

他の都市からも中継で見られるはずなので、是非スタッフの方に問い合わせてください。

 

ロンドンも涼しいそうですが日本も今年の夏は涼しいようですね。

夏風邪をこじらせぬようご自愛ください。

それではまた、お会いできることを楽しみにしています。

( 文 : 杉 浩毅 )

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・この連載の記事はこちらでまとめて読むことができます。

・ロンドンにいる日本人の人との会話をポッドキャストで配信しています。

・個人のブログでロンドンでの日常を更新しています。
dig yourself ▷ in London.

・感想や意見、質問をメールで受け付けています。
hirokisugilondon@gmail.com

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カウンセラーRyoがカナダに渡航をしたきっかけ【バンクーバーに行きました!】

こんにちは。

7月より日本ワーキングホリデー協会に新しく入りましたRyoです!

これからよろしくお願いします!

 

私は千葉県にある大学を卒業した後、2017年の5月~2018年の5月までの1年間、

カナダのバンクーバーにワーキングホリデーに行っていました。

 

 

渡航したきっかけは?

私が大学1年生になった頃、アメリカ・ボストンに1年半長期留学していた姉が帰ってきました。

空港に迎えに行ったのですが1年半前は黒髪で真面目そうな姉が、

「金髪・ケバケバ・露出度高め」に大変身してしまい、

「海外で生活することは英語力の向上だけではなく内面にここまで大きな影響を与えるのか。」

と大変驚いた事を覚えています。

 

それから大学生活を送り、気が付けば2年経ち大学3年生になっていました。

周りを見回すと就職活動を始めており、流れるままに私も始めました。

適当に給料と通勤時間の短い仕事でいいやと考えていましたが、

ふと自分を見つめ直している時に、

「周りが行くからという理由で高校や大学に行って何事にも一生懸命になれない自分がこのまま就職をする。」

そんな自分が嫌になりました。

 

そこで留学をして劇的に変わった姉の姿を思い出しました。

その姿が良いのか悪いのかはともかくとして…笑

彼女は堂々としていてとてもいい顔をしていました。

 

適当に生きている自分を変える為に、大学3年生の秋に海外に行こうと決意しました。

しかし学校で用意されてる留学プログラムに参加するのは時既に遅し。

では休学して長期の留学をしようと考えましたが、

親から休学を反対され長期で語学学校に通えるほど大金は持っていなかったので、

大学を卒業した後にカナダ・バンクーバーにワーキングホリデーに行くことを決めました。

 

カナダのバンクーバーを選んだ理由は、

・英語が聞き取りやすく癖がない

・温暖で住みやすく治安がいい

・大自然と都会が共存している

・映画やドラマ撮影が街中で行われている

だったからです。

 

無題

 

 

バンクーバーではどのような生活を送っていたのか?

最初の3ヵ月間、語学学校のILAC(International Language Academy of Canada)に通いました。

これは誰でも経験する事だと思うのですが、

語学学校に入りたての頃は英語をペラペラと話せる方が沢山いて、

自分はこの環境でやっていけるのだろうか…という不安がありました。

 

しかし、よく耳を澄ませてみると文法の順番がぐちゃくちゃだったり発音が間違えていたりしました。

そこで私は「みんな上手くできないけど一生懸命話そうとしているんだ。」という事がわかり、

英語が苦手なのはみんな同じ、大事なのは相手に伝えようとする気持ちだと考え、

そこからはとにかく身振り手振り、英語を使って話しました。

 

少しずつ知り合いから友達も増えていき、国籍問わず仲良くなることが出来ました。

お互いの将来の夢を語り合ったり、お酒を飲んでお互いに酔いつぶれたり、

「親友」と呼べる人も作ることが出来ました。

3カ月という決して長い期間ではありませんが卒業する頃には友人と雑談するくらいなら困らない程度の英語力は身についていたと思います。

 

 

残りの9ヵ月間、ラーメン屋「The Ramen Butcher」にて調理、接客のアルバイトをしました。

学校を卒業してから早速アルバイト探し始めました。

現地での留学生でも出来る仕事は思っていたよりは多く、

ベビーシッター/ハウスキーパー/庭掃除/スーパーでのレジ/ファストフード店での接客/美容師/ユニクロでの接客/レストランでの調理&接客/パイ屋など様々でした。

 

それだけ種類がある中、私が選んだのはダウンタウンの中心地から少し外れた場所にある、

Main-Street Science World駅から徒歩10分で着く「The Ramen Butcher」にしました。

 

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(Main Street Science World駅の夜景)

 

私が何故バンクーバーまで来てラーメン屋で働こうと思ったのか、

それは「ラーメンが食べたいから。」です!!笑

 

バンクーバーはラーメン激戦区で現地では、ほとんどのお店がとんこつラーメンをメインとして展開しています。

そんな中他のお店とは少し違う「かにつけ麺」や「とんこつバジルラーメン」など、

ユニークで美味しいラーメンがあり、それがとても美味しい!!

だから、私は「The Ramen Butcher」で働く事を決めました。

 

ラーメン屋でのアルバイトでは同僚の日本人・外国人年齢問わず仲良く、

仕事帰りに近くの居酒屋でお酒を飲んだり、休日には手巻き寿司パーティを私のシェアハウスで開催したり冬には皆でスノボーに出かけたりしました。

 

語学学校を卒業してしまうと、どうしても新しい人と知り合う機会は減ってしまいます。

仲良くなった友達も皆がワーホリで来ている訳ではないので学生ビザで渡航している方々は帰ってしまいます。

その中でアルバイトの同僚を通じて友好関係を広げることはとても大事なことだと思いました。

 

 

ワーホリでの経験は自分にどのような影響を与えたか?

・文化の違いを受け入れること

一つ目に関しては私のシェアハウスではシェアメイトのベトナム人4人が、

毎朝晩、大声で騒いでいて眠れなかったことがありました。

話を聞いてみるとお喋りしながらみんなでご飯を食べることは当然の事だそうで、

いつも1人で食事をしていましたが、これを機に私も食事に加わることにしました。

今思うと毎回みんなでご飯を食べて1,2時間話す事は、

近年プライベートな空間が好まれる日本人にとっては少し意外かもしれません。

 

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・挑戦することに年齢は関係ないという事

2つ目に関しては語学学校を通っている時に、

恐らく60歳は超えているであろう白髪の外国人男性が、

「これから英語を学んで世界旅行をしたい」とおっしゃっていました。

 

他のケースですとシェアメイトのベトナム人、タン君(27)は、

急に「今思いついたんだけどトロントで警察官になってくる」と言って突然家を出ていきました…笑

 

タン君の例は極端ではありますが、刺激を周りから受けた結果、

年齢を気にせず自分のやりたいことを第一に考え生活をしたいと考えるようになりました。

 

 

最後に

海外で長期生活をすると考えるとワクワクな事が大きい分、不安も大きいと思います。

就職されている方は自分のお仕事辞めて、海外へ行くことになりますから

帰国後の転職活動の不安や悩みは尽きないかと思われます。

私は新卒を捨て海外に行きましたが、

 

全く後悔はありません!

 

今までの人生の中で一番充実し、勉強にもなった1年間だったと思います。

 

お客様にも本当に充実して楽しかったと思っていただけるように、

お手伝いさせていただきたいと思います。

 

まだまだわからない事が多いですが1日でも早く皆様のお役に立てるように

一つ一つ真剣に頑張りますので宜しくお願いいたします。

 

TOKYOオフィス / RYO

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Ryoの体験談セミナー

日時:

8月2日(金)14:00〜

場所:

日本ワーキング・ホリデー協会 東京オフィス

内容:

私の実体験を基に語学学校・アルバイト・トラブルなど現地での生活について経験者からみなさんに全てをお伝えするセミナーです。

「自分を変えたい」、「日本人の英語って本当に通用しないの?」そんな単純な理由から
日本から出てバンクーバーへ飛び出した私、

語学学校に3ヵ月間、残りの9ヵ月間はラーメン屋にてアルバイトをしておりました。

「シェアハウスに泥棒が入る!?」

「事故で指を打撲、海外で病院の行き方はどうするの?」

など滞在中にトラブルにあったらどう対処するか。

 

これから渡航予定の方やバンクーバーに興味がある方はぜひご参加ください!

ご予約はこちらから!!

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ラーメン激戦区バンクーバーの最新情報

カナダのコーヒー文化の情報

【速報!】第2回2019年度アイルランドワーキングホリデーの情報が公開されました!

つい先日アイルランド大使館より第2回2019年度のワーキングホリデーについて発表がありました!

 

こんにちは。

日本ワーキング・ホリデー協会のNoriです。

 

今回は、第2回2019年度アイルランドワーキングホリデーについて紹介します!

 

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■ビザ申請期間はいつ?

2019年度のビザ申請期間は時期を空けて2回に行われます。

 

第2回申請受付期間:2019年7月19日(金)〜8月6日(火)の予定

 

こちらは、2019年9月30日以降2020年3月20日以前の渡航予定の方が対象です。

(引用元:アイルランド大使館

 

ついに第2回目のアイルランドワーキングホリデービザの情報が解禁されましたね!

YMSの結果発表後なので、たくさんの応募が予想されます!

皆さんも注意して応募をしましょう!

イギリスのワーキングホリデーYMSに関する情報はこちらから♪

 

 

■ビザの申請資格は?

申請資格については下記のようにアイルランド大使館に記載があります。
申請資格
初めに申請資格をご確認ください。ワーキング・ホリデープログラムは以下の基準
を満たす全ての日本国籍の方が対象となります。

 

1.現在日本に居住していること(申請時を含む)

2.一定期間(最長1年)アイルランドで休暇を過ごすことを本来の目的とすること

3.申請書受理時点で、年齢が18歳以上30歳以下であること。

4.扶養家族(配偶者含む)を同伴しないこと。配偶者に申請資格がある場合は、それぞれ申請することが可能です。

5.有効なパスポートと帰国用航空券、または、それが購入できる充分な資金を
保持していること。

6.アイルランド滞在中、生活に必要な資金として50万円以上の預金があること。

7.以前「ワーキング・ホリデープログラム」でアイルランドへ渡航した経験が
ないこと。

8.健康かつ、犯罪歴が無いこと。

9.滞在期間をカバーする医療保険に加入すること。

(引用元:アイルランド大使館

 

2018年度のワーキングホリデーとの変更点は見られませんが、赤字で書かれている部分は気をつけましょう!

 

 

 ■申請方法は?

アイルランドワーホリのビザ申請は以下のようになっております。

①申請書をE-mailで提出

②大使館から申請許可の連絡

③申請書類をアイルランド大使館に送付

④アイルランド大使館より許可が降りる

(引用元:アイルランド大使館

 

こちらも2018年とそこまで変わりませんね!

しかしながらビザの申請方法は急に変わることもあります。

必ず調べるようにしましょう!

 

 

いかがだったでしょうか。

少しでもアイルランドワーキングホリデーについて知っていただければ幸いです。

それでは!

 

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