東京オフィスで、キャリア支援をしております、松村 奈保子です。
今年の5月よりワーキングホリデーで、シドニーに行かれ、語学学校(Kaplan)修学中のShotaroさんより嬉しいお便り(メール)が届きましたので、共有させて頂きますね♪
去年の9月に私の体験談にお越しいただき、帰国後のキャリアを踏まえたご質問を頂いておりました。
持病としてADHD(注意欠陥多動性障がい)をお持ちとの事、忘れやすい特性をご理解された上での対策、メモ取り等、毎回前向きにしっかり対策している前向きな姿勢に感銘を受けておりました。
初めてお会いした際に大きく印象に残っている事2つのうちの1つが、その常に前向きな姿勢と感謝をする事。
2つ目は、予備校を途中で辞める、精神的に弱っている際に行かれた短期語学留学が衝撃だったと、
目をキラキラしてお話ししてくださった姿と内容です。
どんな事が衝撃だったのか質問させて頂きました。
精神的に弱っている時期であったようですが・・・
アメリカでの語学学校で経験した事を伺いました。
「人を見てくれる教師が初めてだった。」
「宿題やっただけで褒められた。」
「勉強がとてもタメになった。」
「モチベーションをあげてくれた。」
このお話しをお伺いし、私も衝撃を受けました。
本当その通りであり、教育の場で大切なことだなと・・・

たまたまですが本日体験談へお越しになった方は、他人を気にしすぎてしまい、
話しかける事も出来ない等あるが、自分を変えたいとのことでした。
気にし過ぎてしまう背景を聞いたところ、日本での「教育の在り方」への課題に気づきました。
「大学時代の講義中、アイディアを振り絞って発表した際に、講師から否定的に言われた」
海外では答えや正解ではなく、「考えを言う場が多い事」と、
「それを否定しない」授業が行われています。発言するのにも勇気がいります。
たとえ間違ったとしても、「ナイスチャレンジ!」と発言した行為を承認する事が出来たら、
違う未来が開けるのではないかと、再度感じました。
ちょっと脱線してしまったので、戻ります。
Shotaroさんから頂きましたメールをカテゴリーに分けて一部抜粋しますね!
気づきや励み、前向きになれる内容盛りだくさんを私だけで留めてしまうのがもったいないと感じ、
御本人に許可を取った上で、ブログへ掲載させて頂きます♪
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おかげ様でとても充実した日々を送っております。
現在はホームステイ先を出て、キッチンとバス共有のアパートに住んでいます。
発達障害のある私が初めての一人暮らしということで、睡眠のことや、貴重品の管理の面で不安も多かったのですが、たまにオートロックのキッチンの中に鍵を忘れてしまい、ドアの前で待ちぼうけするくらいで、今のところ生活面で大きな問題なく過ごせていて、嬉しく思います。
●学校/授業に関して
学校ではインターミディエット向けのIELTSクラスを受講しています。語学学校を卒業した後、大学や専門学校に進学する人がクラスの大半を占めており、皆大変かしこいので、発達障害の影響で短期記憶が弱い自分は作業が遅く、上手くいかなくて悔しいこともあるのですが、
支えてくれるよいクラスメイトに恵まれているし、先生にも毎日励まされ、毎日頑張れています。
自分のやれることを毎日一生懸命やること、その結果に誇りをもつこと。スコア向上という目標を持ち続けるうえではこれらのことは簡単ではないと感じますが、試験対策に臨むことで英語力の向上を実感していますし、日々の勉強が自分を精神的な意味で成長させてくれていると思います。
●ADHD(注意欠陥多動性障がい)と英語学習
ADHD(注意欠陥多動性障がい)をもつ私にとって、問題演習の内容を理解することより、ときに雑然とする教室のなかで素早く指示を理解することが難しいです。
それが影響して復習に時間がかかり、なかなかプライベートが持てません。
注意欠陥というくらいなので、エッセイ向けの文体を目指して精進しても、
スペリングの難が大きく、点がとれないのでよく落ち込んでいます。
私の障がいは比較的軽度なもので、まわりの人にほとんど告知していません。
そのため留学先で自分が障がいに対して、どれくらい自覚的になるのか未知数だった部分もあるのですが、やはり健常な人よりは多く、努力が必要と感じます。
高すぎて乗り越えられないとは感じないのですが、まわりの人よりハードルが大きく見えて不条理だと憤りを感じることもあります。それでも、英語学習は素晴らしいアクティビティだと思います。
このフレンドリーな異国の言葉を用いて沢山の人と交流をもつことが、実は自分と向き合うことに繋がっています。障がいのせいで、あまり優秀なパフォーマンスを発揮できないことより、ときに障がいを無視して恰好つけようとしてしまうこと、優秀でない自分を消極的な方法で取り繕おうとしてしまうことのほうが問題なのだと。
恥ずかしいことなのですが、七月末くらい気がつきました。
もし一人で、使い慣れた日本語を補助的に使って勉強していたなら、恥をかく機会は多くありません。海外に来なければ自覚できなかった精神的な未熟さを知ることができました。
英語学習に関わらず厳しい現実を認めて、それでも努力できるかできないか判断しながら生きていかなくてならないと感じるようになりました。
●日本で生活力の無さを注意されてきたが、海外では褒められること多い!
発達障がいを持つ人は先ほどキッチンのことで例にあげたような失敗が多く、健康的な自尊心を持ちづらいと指摘されることが多々あります。
私にも経験がありますが、それが原因で自律神経を痛めてしまうとうつ病を併発します。
それを考慮すると、発達障がいを持つ人は海外に出ることで、日本では経験できない機会を得るかもしれません。
私は日本で生活力の無さをいつも注意されてきたのですが、こちらでは褒められることが多いです(笑)
食器の整理が衛生的に危険なレベルだと思ったので、泣く泣く夜なべしてディスカウントショップの棚を設置したところ、とても素直に喜ばれました。嬉しかったです。
「いつも綺麗にしてくれてありがとう。」
そんなふうに率直な表現で話す人は日本では珍しいようにも思います。
日本で当たり前に求められていた生活力のレベルは海外では当たり前ではないのかもしれません。
そして日本人的な勤勉さは率直な歓迎を受けると思います。それが私にとっては自信に繋がりました。
勤勉な日本の社会のなかで、発達障がいを抱えて揉まれた経験があるのなら、
その経験を糧に海外で何かをつかめるかもしれない、そう思います。

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「支えてくれるよいクラスメイトに恵まれているし、先生にも毎日励まされ、毎日頑張れています。」ディスカウントショップの棚を設置した事を素直に喜ばれ、嬉しかった。
「いつも綺麗にしてくれてありがとう」祥太郎さんは常に前向きで一生懸命。
そして常に周りへの感謝の心をお持ちです。そういったお人柄が、
よい環境を引き寄せているのだなと実感します。
確かに海外では褒めてくれる、感謝の言葉を表してくれる国民性はあります。
ただ、常に環境を求める、悲観的、姿勢が後ろ向きではそのような言葉はこないですよね。
環境は自分で築くもの。Shotaroさんは海外の語学学校で、
初めてのシェアハウスで居心地の良い環境を築けていますね!
Shotaroさんから励みをいただけ、この励みを海外渡航ご検討されている方へも共有したく、
今後もオーストラリア体験記として特集していきたいと思います♪
まだ現地へ到着され3か月目ですが、多くの気づき・充実したお時間を過ごされているようで、安心と嬉しい思いでいっぱいです。
これからの生活も応援しております!!

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