ドイツは大学が無料!?
って聞いたことがありますか?
ドイツは基本的に国立大学であれば基本的に学費は請求されず、「施設利用料」と「ゼメスターチケット」(通称:ゼメチケ)と呼ばれる「学生専用定期券」の料金のみの支払いになります。
ドイツは教育水準が高く、通称LMU、ルートヴィヒ・マクシミリアン・ウニヴェルジテート・ミュンヘン(Ludwig-Maximilians-Universität München)と呼ばれるミュンヘン大学、通称ハイデルベルク大学と呼ばれるルプレヒト・カールス・ウニヴェルジテート・ハイデルベルク(Ruprecht-Karls-Universität Heidelberg)など、世界的な有名大学も数多く存在しています。

ヨーロッパ情緒あふれるキャンパス風景
留学生に人気のエリアは他にも、ハンブルク大学(Universität Hamburg)、通称TUD、ドレスデン工科大学(Technische Universität Dresden)、ケルン大学(Universität zu Köln)などなど!
ドイツは偏差値制度などを取らない教育方針の国ですので(点数化しない教育制度)、日本の東京大学・京都大学・慶応大学や上智大学のようにいわゆる「名門大学」のような格付けがされないのも特徴の一つですね。
◎入学基準は?

まず、ドイツ人が大学に入学する際は必ず「Abitur」(アビトゥア)をパスしないといけないことになっています。
このAbiturに代わる、外国人向けの試験が「DSH」「TestDaf」のようなものになります。
DSH(デーエスハー)、TestDaf(テストダフ)は、もちろん語学学校の進学パッケージでも履修・受験が可能です。
学校や学部によって入学基準が変わりますが、基本はA1~C2のヨーロッパ標準レベル指標でいくと、最低でもB2から!
ただ進学となるとかなりの語学力が必要なので、最低でもC1は必要です。
◎試験概要
DSH(Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang)
一部引用・出典サイト:https://www2.dokkyo.ac.jp/~doky0004/studium/ryu-dsh.htm
直訳で「大学入学するためのドイツ語試験。」
こちらは「ドイツで大学生をやっていくのに十分なドイツ語力を証明するもの」で、一回取得すると基本的には「一生もの」の資格になります。
ただし、大学によって受験回数が決まっており、原則は一大学に対して受験は二回までと決められています。(問わない大学もあります)
難易度は相当高く、もし本気でドイツ進学を目指すのであればぜひ目指してみてください。
TestDaf(テストダフ)
出典:https://www.goethe.de/ins/jp/ja/sta/tok/prf.html
受験資格はB2から。
TestDafは熟練したドイツ語レベルの語学試験です。この試験はヨーロッパ言語共通参照枠(GER)にもとづく6段階の共通評価レベルの、B2レベルからC1レベルまでをカバーしています。
TestDaFの4つの試験科目すべてでTestDaFレベル4以上を獲得すると、ドイツの高等教育機関のほぼすべての学科や課程で、入学に必要な語学能力証明として認められます。
またTestDaFは、学術的なプロジェクトやアカデミックな職業においても、ドイツ語能力の証明として国際的に高い評価を得ています。
大きな試験はこの二つ!
日本人だと、まずは学校に1年間くらいは通わないと受験資格すらもらえない可能性も・・・
まずは「学生ビザ」での渡航をし、ドイツ語力をしっかり身に着けるようにした方が良いと思います。
◎日本で進学するのか、ドイツで進学するのか
単純に日本でに進学する際とドイツで進学する際は、どういった違いが出てくるでしょうか?
日本進学のメリット・デメリット
・学部が選びやすい ・奨学金が受けられる
・学費が高い ・高校生の時にある程度学部や勉強できる内容が限られてしまう
ドイツ進学のメリット・デメリット
・学費が安い ・日本にはない国際色豊かな環境で勉強ができる
・ドイツ語力が必要 ・親元を完全に離れてしまうことになるので、不安
私も知り合いに、ドイツで教育学部を出た方がいらっしゃいましたが、その方は日系企業のドイツ本社で日本との輸入部門を担当していたり、国際的に活躍されている方もいたり、現在大学で心理学などを受講している知人もいます。
日本では取れない資格が国家資格であったり、日本にはない「哲学学部」が存在していたり、心理学が理系科目に登録されていたり。
日本とはまた違った大学のシステムにもなっていますので、ぜひドイツ進学も一つの進路として考えられてみても良いのではないでしょうか?
福岡 しょうへい