WH協定国の新型コロナウイルス(Covid-19)の影響と現状についてお伝えしてまいります。
今回はオーストラリアです。
《Australia》
人口:約2,500万人
感染者数:6,507人(4月17日時点)
死者数:63人
《現在行われている措置》
■3月15日 全ての海外からの入国者に対して14日間の自己隔離措置を求める
■3月16日 各州政府による非常事態宣言の発出
■3月19日 日豪国際線の減便及び全面的な停止
■3月20日 豪州国民居住者、これらの直接の家族以外の豪州入国を禁止
■3月25日 ロックダウン
オーストラリアにおける約80%のコロナウイルスの事例が
オーストラリア入国前に海外で感染した人々
または海外から戻った人と直接接触した人々であったことから
豪州政府は早い段階での自己隔離・入国禁止措置を取りました。
現在、ロックダウンが始まり約3週間ほど経過しましたが
ここ数日の新規感染者数は50人未満、先日は25人未満となり、着実に効果が表れているようです。
《オーストラリア政府の措置》
●買い物や通勤・通学等を除き、自宅での待機を強く要請
●屋外・屋内含め家族以外との集会は2人(自分以外の1人)に制限
(葬儀最大10人、結婚式最大5人)
●公共の場では、人との距離を1.5m以上とるソーシャルディスタンシング(社会的距離)戦略
●70歳以上の方、既存症または併存症を有する60歳以上の方に対して、自宅での隔離を強く要請
●レストラン及びカフェは持ち帰りと宅配のみ(NON-ESSENTIALサービスはCLOSE)
●プレイグランド、スケートボード場等閉鎖
●パブ、ジム、屋内スポーツ施設、映画館、娯楽施設、カジノ、ナイトクラブ等のサービス停止
etc…
オーストラリア州警察は家庭、企業、不可欠でないサービスを対象に立ち入り検査を実施し
違反者には高額な罰金を科しています。
法律の違いもありますが、日本よりもかなり徹底されているようです。
オーストラリア政府においては、モリソン首相を筆頭に各州政府の対応が比較的早く
緊急時のガイドライン作成や経済的支援の継続、日々の情報配信が徹底されています。
(オーストラリア政府は『Coronavirus Australia app』というアプリを作成し
日々情報配信に努めています。)
おかげで日々の感染者数も減少傾向にあり、致死率も他国に比べると低く
入国制限やロックダウンの影響が表れています。
現在も健康管理の留意点として
命を守り、国内でのコロナウイルス感染を防ぐために
『外出を控える』、『自分を守る』、『絆を保つ』ことに重きを置いています。
また、予防の観点から以下が有用と発表されています。
●豪州のルールに沿った散歩や筋トレ、軽運動
●こまめな換気
●規則的な生活
●十分な睡眠
●バランス食
●太陽光の取り入れ
●アルコール摂取を最小限にすること
●禁煙
支え合いの精神が強いオーストラリアならではの政策が垣間見えます。
★Australian Government Department of Health
https://www.health.gov.au/