【リベラルアーツを学ぶ】福岡の学生とリベラルアーツを学ぶプログラムに参加しています

2018年から、福岡中小企業経営者協会の企画するLAP(リベラルアーツプログラム)に社会人メンターとして参加しています。

 

LAP

 

主に福岡の大学生の有志が集まり、対話を通して社会の問題や身近にある出来事、これから社会の在り方を勉強しています。

昨期は2018年6月~2019年3月まで、今期も2019年6月~2020年3月まで下記の科目を毎月幅広く学んでいきます。

①ジェンダー

②AI/IT/テクノロジー

③経済

④自然の摂理(自然科学)

⑤芸術

⑥生命

⑦宗教

⑧国家

メンターとしては関わっていますが、学生とともに学んでいくという点で差は全くありません。

むしろ学ぶ機会の方が多く、社会人になってこういった場に身を置けることは非常に有意義です。

 

さて、そこで今日は海外で昔からもそうですが、今も盛んに行われている「リベラルアーツ教育」について、書いていきたいと思います。

 

 

【リベラルアーツとはそもそも何?】

我らがWikipediaより出典させていただくと、リベラルアーツとはギリシャ・ローマ時代に「人が持つ必要がある技芸7科目」を指すとされています。

 

 

具体的には三学(文法・修辞・論理)・四科(幾何学・算術・天文学・音楽)とされるのが一般的です。

この7つの技芸を支える根本の学問が「哲学」であり、「自由民として教養を高める教育」として広く一般的に持ち答える学問的思想です。

 

海外の大学では、専門性の高い学部の学生であっても1年次にリベラルアーツ的な科目や、「哲学」が必修となっており、日本にはないシステムとして「哲学部」が独立して存在することも海外と日本の違いとして有名です。

 

「アート」と言うと、「私は絵が苦手です」「芸術には疎くて…」という方もいますが、ここで言うアートは「自然」(いわゆるキリスト的考え方で「神が創りしもの」というニュアンスですので明治時代に作られた「芸術」という言葉とは意味合い的にも一線を画すものとしてとらえることが重要です)。(※ただしこれも諸説あり)

 

 

【アートとサイエンス】

例えば先ほども出てきた「アート」を自然と定義すると、対義としてよく用いられるのが「科学」(サイエンス)です。

 

 

 

一般的に日本でも「実学主義」の流れは顕著で、安倍総理も数年前に「文系学部はいらないのではないか?」という声明を発表し、世界でもなかなかの波紋を呼んだのは記憶に新しいです(笑)

 

それには日本の教育制度が大きく関わっている点も否定ができず、リベラルアーツ教育を行うと日本の教育システム上「文系・理系」でしか枠組みが作れず文系に偏ってしまったり、浅い知識だけを学ぶ4年間になるのではないか?という懸念もあります。

 

これには日本の「文系」学生の「大学院進学率の低さ」も要因としてあげられると考えられています。

これに伴い、資本主義の流れも相まって「社会に広く技術や恩恵(お金)を目に見える形で還元できる学問」が重視されるのは当然の流れでもあると解釈できると思います。

 

 

【グローバル人材に求められる素養】

現在参加しているこちらのリベラルアーツプログラムの副題は、

For Next Leaders

真にこれからの時代のグローバル人材になるために」という意味合いが含まれています。

 

これからの社会の変化の荒波の中でグローバル人材に特に重要な素養が「問いを立てる力」だと言われています。

 

そのために必要なのが「リベラルアーツ」という考え方です。

 

日本では一般的に「教養科目」などと訳されるために「教養が高い」=「頭がいい」となりがちですが、短絡的にそういうことではなく「課題設定能力が高い」というニュアンスで用いられることがほとんどです。

 

たくさんの方に「海外で学ぶ」「海外で仕事をする」「海外で生活する」ことを通してぜひ海外の留学生と接して、リベラルアーツ的な思想や教養を身に着けてほしいなと思います。

 

そしてぜひ機会があれば、リベラルアーツを学ぶ高等専門教育機関への進学なども考えてみられてはいかがでしょうか?

 

 

【終わりに】

世界的にも資本主義の限界であったり、歴史の振り戻し(資本主義からの脱却)、持続可能な開発(SDGs)が叫ばれる時代になったな~と最近感じます。

エネルギー、移民・人口問題、食糧問題や海洋汚染、いろいろな課題が山積、散見される世界情勢ですがぜひそういった世界の情勢を目で見て、肌で感じることが重要ではないかと感じます。

 

日本を一歩出て、「日本はこういうところが遅れているのか」「逆に日本はこういうところが優れているな」と自国や世界を客観的に見ていく、そして「じゃあなんでここに不具合があるのか」「なんでこれはダメなのか」と問いを立てていくことが本当に大事だと感じています。

 

ワーキングホリデー協会としても「これからの時代を担うグローバル人材育成」を大きな目標にして活動していますので、もっと日本をよくするためにも活動していきたいなと思っています。

ぜひ興味がある方は「リベラルアーツ」でWEBなどで調べてみてくださいね♪

 

福岡 しょうへい

この記事の内容は 2019年07月16日 (火) に書かれたものです。

情報が最新ではない可能性がありますのでご注意ください。


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タグ : リベラルアーツ, ワーキングホリデー, 文化を知る, 海外進学, 留学

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