サービス（保険・アコモデーション等）
ワーキングホリデー（ワーホリ）に行く際の必需品とも言われるワーキングホリデー保険（ワーホリ保険）の選び方について、日本ワーキングホリデー協会のアドバイザー、ファイナンシャルプランナーの大久保和典氏に伺いました。
本稿を読まれる方のほとんどがワーキングホリデーや留学を検討、あるいは既に決定されている方だと思います。まずはワーキングホリデーの保険（ワーホリ保険）、いわゆる留学保険のQ&Aから始めましょう。
AIG損害保険株式会社 調べ
海外留学保険 個別契約（目的：留学・ワーキングホリデー）
期間2017年12月〜2018年11月
留学やワーキングホリデーでは、食生活の違いや慣れない環境に対するストレス等によって病気にかかる可能性も高くなります。特に最近注目されているのは「適応障害」という病気です。
これはストレスにより、日常生活や社会生活、職業・学業的機能において著しい障害がおき、一般的な社会生活ができなくなるストレス障害のことを言います。
性格が真面目で忍耐強い人ほどかかりやすいと言われており、不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な症状のほか、不眠、食欲不振、全身倦怠感、ストレス性胃炎、頭痛、吐き気、発熱などの身体的症状が自覚症状として現れます。そのまま放置していると「うつ病」になることがあり、せっかくの人生の一大イベントである留学・ワーホリを途中で諦めて、帰国してしまうケースも少なくありません。
保険加入により何よりも心強いのは、保険会社による「24時間日本語電話サービス」が付帯されていることです。「日本語可能な病院の紹介」や「治療時の電話による医療通訳サービス」を行ってくれる保険会社もあります。
スリに遭ってしまいお財布、クレジットカードが盗難された場合等、言葉が分からない海外でのトラブル遭遇はとても不安です。そんな時も電話一本でスピーディーに対応してくれる日本語によるサポートは皆さんの困ったときの一番の相談相手になります。
○海外で盲腸にかかった場合、100～200万円かかるケースも！？
渡航国によっても違いますが、日本に比べ、海外での医療費はかなり高額となるケースが多いです。
○救急車を呼ぶのは有料が常識？
交通事故によるケガ、一刻も早く病院に行きたいのに、救急車は近くまで来ているのに病院に搬送してくれない。何故？
日本では救急車が無料なのは常識ですが、ワールドワイドでは有料が常識です。
○医療機関で医師から外国語で説明されても意味が分からない？
日常会話レベルは何とか理解できても、医療専門用語は難しくて分かりづらいもの。
治療方法についての説明を受け、特に選択、判断する際によく分からないまま「YES」と は言えません。
1.治療時の電話による医療通訳サービスが付帯されているかどうか？
海外旅行中のケガ、病気の際に現金のお支払いなしに病院で治療を受けることができるキャッシュレスサービスと共に医療通訳サービスが付帯されている商品を選ぶことをお勧めします。
2.留学やワーキングホリデー等、長期海外滞在者向けの特約が付帯されているかどうか？一般の海外旅行保険の「賠償責任」ではカバー出来ない家主さんへの賠償責任等の長期賠償責任や一般の海外旅行保険の「携行品」ではカバー出来ない住宅内の家財や身の回り品（生活用動産）を対象とした特約が付帯されているかどうか？
3.病気がケガによる治療費用だけでなく、救援費用が充分に付帯されているかどうか？ 2011年海外での大規模地震により多数の日本人留学生が被害に遭われたという大事故がありました。
救援者費用とは留学中にケガや病気で3日以上入院、または事故により遭難し日本からご家族の方が現地に行く場合などが対象となります。
少なくとも2000万以上、出来れば 無制限の治療・救援費用が付帯されているプランをお勧めします。
後に留学保険・ワーキングホリデー保険（ワーホリ保険）を選ぶ際には保険料も大事なポイントですが、詳細内容も含めて、留学・ワーホリ事情に詳しい保険代理店に相談しながら選ぶことが最も大切と言えます。
皆さんが充実した海外生活を送り、人生において有意義な時間を楽しく無事に過ごされることを心よりお祈り致します。
