こんにちは!
ロンドンから定期的にイギリスのEU離脱について連載しているHirokiです。
今回はこの記事を参考に、EU離脱まで2ヶ月を切ったイギリスの現状を見ていきます。
Brexit: Are we running out of time? [BBC News]
“Are we running out of time?”
日本語だと、「私たちに時間は残されているのか」とでも訳しましょうか。
施行日が迫るに連れて、進行の遅さを表すタイトルのニュースは、この一文で始まります。
“With every day that passes, more politicians talk about the prospect of a “no-deal Brexit”. This means the UK leaving the European Union without having reached an agreement on what happens next.”
「施行日までの日が近付くに連れ、より多くの政治家が、イギリスとEUが合意を得られずに離脱する”no-deal Brexit”への可能性を話す」
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EU離脱まで残された時間は約1ヶ月半
2016年に行われた選挙の結果に基づき、イギリスは今年の3月29日午後11時にEU連合を離脱します。
今日の2月12日から、施行日の3月29日まで残された時間はわずか1ヶ月半 –
政府のフルタイムの勤務日は、27日しか残されていません。
それにも関わらず、イギリスがEUをどう言った形で離脱するのか –
これについての合意が、まだ得られていないのが現状です。
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ディール?ノーディール?
Theresa May案/ EU: ◯ UK: X
3月29日のEU離脱までにキーとなること –
それが”deal or no deal”です。
日本語で直訳すれば、「合意ありか、合意なしか」となります。
現在、Theresa May首相が提出した案は、EUで合意が得られたものの、一月の投票でイギリス国内での合意が得られていません。
この為、Theresa May首相達は、新たな案を作り、イギリス全体を納得させる必要があります。
しかし、EUは「もうこれ以上内容について話したくない」と主張しており、Theresa May首相は板挟みの状況になってしまっています。
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延期はあるの?
ここで可能性が出てくるのが、施行日の延期です。
イギリスのEU離脱が3月29日に施行されることは既に法律に入っているのですが、これが延期になる可能性も、ゼロではありません。
その場合、イギリスとEUが延期に合意する必要があります。
離脱しない可能性はあるの?
ここまでの話が、全て白紙になる可能性もまだゼロではありません。
イギリスは、EUの他27カ国の同意なしに、離脱を白紙化する権限も持っています。
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まとめると、イギリスにあるオプションは4つ
・合意ありでの離脱(Brexit with deal)
・合意なしでの離脱(Brexit without deal)
・施行日の延期
・EU離脱の白紙化
2月も中旬になり、3月29日の施行日が刻々ち近づいています。
そんな中、4月以降のイギリスがどうなっているか –
現在でもこれについて明確に話すことができる人は、一人もいません。
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イギリスのEU離脱について、これまでの記事はこちらから読めます。
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Brexitの話はここまで –
ここからは、ゆるくロンドンでの生活の近況報告です。
個人的に大きな出来事といえば、イギリスのFMラジオ番組にゲストで呼んでもらいました。
アジアの音楽を紹介する番組で、僕は日本の音楽について紹介します。
『英語できちんと自分が得た感動を伝えられるか』と不安でしたが、なんとか終了。
一時間の番組に向け、50分のプレイリストを用意しました。
ここにシェアするので、是非聞いてみてください。
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中国からモンゴルを繋ぐ、27時間の列車があります。
僕の友人が以前その列車を使ったことがあり、そこで沢山のビデオを撮ってきました。
「これで一緒に作品を作ろう」
そう彼が話しかけてくれた時はまだ暑かったのですが、半年経って、やっと完成させることができました。
彼がビデオを、僕は音楽を作っています。
英語と日本語で文章も書いたので、是非一緒に楽しんでください。
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前回の投稿から、2人の人とのポッドキャストを更新しました。
一人は、イギリス人のEdward。
15年以上日本語を勉強し、今まで5回以上日本へ来たことのある彼に、日本の魅力や日本語の難しさなどを話してくれています。
二人目は、Wadaさん。
元教員の彼がオーストラリアのワーキングホリデーを経て実感した成長、日本に帰国したこれからのビジョンなどを話してくれています。
ポッドキャストはインターネットで配信するラジオのようなアプリです。
海外渡航の準備や、英語の勉強のヒントに是非聞いてみてください。
気に入ったら、友達にも教えてあげてください。
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そんなこんなで、怒涛の中あっという間に2019年の最初の1ヶ月が過ぎていきました。
二月に入り、ロンドンでは氷点下の日が続きましたが、昨日から暖かい風が街に流れています。
Brexitでバタバタしているのはそれはそれとして、ロンドンの人たちはロンドンの柔らかい風を楽しんでいます。
日本もまだまだ寒い日が続くと思います。
暖かくして、風邪やインフルエンザなどに負けぬよう健康に春を迎えましょう。
ありがとうございました。
( 文 : 杉 浩毅 )
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