こんにちは!福岡オフィスのTAKUYAです。
今回も前回の続編でお送りさせて頂きます。
野球指導ボランティアVol.8~いざ日本遠征へ~
そうこうしていると、あっという間に半年の月日が流れ2017年3月、、、
ついに伝説の野球チーム”バンクーバーの朝日”の二度目の日本遠征の時がやってきました。
ちょうどほぼ同じタイミングでワーホリビザが切れた私は、
先に地元:福岡へと帰国し、それから集合場所の関西国際空港に向かいました。
そこから関西(奈良・大阪・京都)を周り、名古屋へ移動し、
最後に”バンクーバー市”の姉妹都市でもある”横浜市”の「横浜スタジアム」で試合をして
羽田空港から帰国するという予定になっていました。
早速、集合してからバスに乗り換え、奈良へ向かいました。
長時間のフライトや時差ボケを物ともせず、初めての日本の風景を食い入るように見つめる選手も中にはいました。
そして翌日には大阪を代表する名門クラブチームとの初戦になりました。
初めての日本の”グラウンド”や”声だし”の文化に完全に圧倒され、
時差や長時間のフライトを言い訳にしたくなるような大敗を喫しました。
案の定、その試合は完全に”自滅”していった試合内容で、
自信を持って日本に乗り込んできたAsahiの子供達の鼻を折る結果となりました。
中には悔しさのあまり涙を流す選手もいましたが、
そこで初めて選手を主体としたミーティングが自分達で行われ、
その日のプレーの反省や確認を行っている姿を見てコーチ陣が驚いているのが凄く印象的でした。
その後に、コーチ陣もミーティングに混ざり、明日以降の試合の対策や作戦について話し合いました。
この瞬間に肌感で「チームが一つになった」と感じることができました!
それもあり、翌日行われた試合では、
ついに日本の中学生チームに対して”初勝利”をあげることができ、
ダブルヘッダーの2試合目も勝利することでき、
なんと3戦で2勝1敗という”奇跡”のような快挙を達成することができました。
そこで完全に自信を取り戻したAsahiの子供達はその後も快進撃を続け、
関西・名古屋の遠征を終えて、5勝5敗という結果、、、
残りは”横浜スタジアム”での2試合のみ!
「まず一勝!」を目標に日本遠征にやってきたAsahiでしたが、
その時には「日本に勝ち越したい」という目標に変わっていました。
しかし、その目標に立ちはだかったのは、
前年度の全日本選手権(全国大会)で準優勝に輝いた神奈川の名門クラブチームでした。
その情報を知っていた父兄やコーチ陣の話の中では、
「そのチームには負けていいから、もう一試合を勝ちにいったがいいのではないか?」など
凄く現実的な意見を話す人もいましたが、選手の考えは全然違いました。
「日本で2位のチームを倒したい」
それがAsahiの選手15人全員の想いでした。。。
そして、”横浜スタジアム”での初戦でもある全国準優勝チームに対して
Asahiはエースはもちろん、フルメンバーで挑むことになりました。
試合は初回から動きました。
完璧な立ち上がりを見せたAsahiエースのピッチングに攻撃陣が応え、
初回に3点の先取点を取ることが出来ました!
そんな結果を予期していない全国準優勝チームの監督は、
「恥ずかしい試合をするな」と怒鳴っている姿が相手ベンチからも見てとれました。
どんどん暗くなっていく日本チーム側ベンチに対して、
初回の得点で勢いづいたAsahi側ベンチは、いわゆる”海外のノリ”で声を出し始め
異様な雰囲気が”横浜スタジアム”を包んでいきました。
投球数制限のあるAsahiのエースは5回無失点でマウンドを降り、
その後二人の投手を継投し、ついに全国準優勝チームに勝利することができました!!!
試合後、
涙を流しながら抱きついてくる選手達に加え、コーチ陣や父兄までもが涙を流すような状況になり私の目からも汗が流れました( ;∀;)
そんな奇跡的な勝利の後の試合もエース不在にもかかわらず、
初戦の勢いそのままに大勝し、なんと日本遠征通算成績が、、、7勝5敗という
まさかの勝ち越しで終えるという快挙をあげることができました。
その日の打ち上げでは、選手・コーチ陣・父兄からも感謝の言葉をかけてもらい、
「やってきて本当に良かったな」と心から思えた瞬間でした。
たくさんの「Thank you」を貰いましたが、こんな経験をさせてもらった私からも「ありがとう」を贈りたいと思います。
次回【野球指導ボランティアVol.9~別れと感動の再会~】に続く
福岡オフィス Takuya