こんにちは!福岡オフィスのTAKUYAです。
今回も前回の続編でお送りさせて頂きます。
野球指導ボランティアVol.6~日本に勝つために~
”打倒:JAPAN”を掲げて動き出した「新朝日軍」の中から選抜された15人のチームは、
半年後に控えた2度目の日本遠征に向けて走り出しました。
そのチームを専属コーチとして受け持つことになり、
vs日本の中学生チームに向けての対策を練り始めました。
1番の課題は日本の細かいプレーに対してどう対応していくかということでした。
少なからず”野球”に携わったことがある人であればイメージしやすいかと思いますが、
日本の”野球”(特に中学・高校野球)は、バントや盗塁、エンドランなど細かい作戦があり、
守備でもトリックプレーやサインプレーをどんどんやってきます。
しかし、カナダの”BASEBALL”はほとんど動きがありません。
”打って”、”走って”、”投げて”、”守る”という、
すごくシンプルな試合が展開されることが多いです。
そのため”打たれて負ける”というイメージよりも、足やバントで掻きまわされて”自滅して負ける”というイメージが強かったため、
まずはそこに対応できるように連携プレーや実戦形式の中で動きの確認を1つずつやっていきながら、限られた時間の中でトレーニングをやっていきました。
最初はそういった細かいプレーに対して戸惑いながらやっていた選手たちでしたが、
カナダではなかなか見ないようなプレーに対して興味を持ち始め、
自分達の守備の中でサインプレーをしてみたり、自らバント練習をしてみたりとなんだか日本人っぽいことをし始めました。
日系カナダ人の子供達を見ていると、映画で見た本当の「バンクーバーの朝日」のようで、
親御さんたちも関心を持ち始めました。
それまで練習内容等にそこまで関心を持っていなかった父兄からも様々な質問をされたり、
日本の高校野球の練習や文化についても聞かれる事や意見を求められることが増えていきました。
ようやくこの時に「日本から来た留学生」ではなく「Asahiの一員」として受け入れてもらえているように感じましたし、カナダに来て初めて「自分が必要とされている」と感じた瞬間でした。
⇒ユニフォームを頂き、正式にコーチとして認めていただきました!
留学に行く前の日本にいた私は、
「自分が必要とされる」と感じる場面というのはそこまでありませんでした。
もはや、「他の人の方が良かったのではないか?」とか「自分でなくても良かった」と
ネガティヴに考えることの方が多くあったと思います。
しかし、
文化や人種も様々な”カナダ”で「自分が必要とされる」と感じる事ができ、経験したことによってすごく自信になりました。
「来てよかったな。」と心から感じることができた経験の一つになりました。
これから”留学”や”ワーホリ”を考えているみなさん!
英語や語学を学ぶのはもちろんのこと、
何か「自分が必要とされる」オンリーワンを見つけに海外へ一歩踏み出してみてくださいね。
次回【野球指導ボランティアVol.8~いざ日本遠征へ~】に続く
福岡オフィス Takuya